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人生何が大事かわからないという話

昔、学生だったころ、博士課程の先輩が言っていました。

「今日から小説を書く」と。

なんでも、素晴らしい博士論文を書くにはまず日本語を上達させる必要がある、そのためには小説を書くのが一番良い、ということ、らしい。


理論が飛躍しているような気もしますが斬新な発想であることに変わりはなく。いいじゃないですか、頑張ってください。


その後、ちょくちょく進捗はどうですか?と聞いていたのですが、どうやら本当に書き上げ、さらにはどこかの新人賞に応募したら受かったらしく、


現在は作家として活動されています。


ちなみに、博士論文の方は、実験データは素晴らしかったのですが、小説を書く方に熱を注ぎすぎたようで、論文自体は明らかに時間の足りない出来だったため、教授に絞られていました笑


多分、先輩はここで思い立たなければ小説を書き始めることもなく、博士論文をおろそかにしなければ新人賞をとって作家になることもなかったわけで。

それ以降、とりあえず「興味があることは手を出してみる、行動してみる」のは大事だなと強く思うようになりました。

人生なにが大事かなんてやってみなければわからないし、あれはやって意味なかったな、と結論付けられるのはそれこそ死ぬ直前なんだろうなと思いました。

ちなみに、「ちょくちょく進捗聞いてくれてたから自分もやる気が持続した」と言ってもらえたので、私も一応彼の小説家への道に貢献できたのだと嬉しく思っています。


嘘みたいな本当の話。




ちなみに、私は、論文書くのは論理的文章だし、小説書くのは情緒的な文章だからあんまり役に立たないんじゃないかな…と思うのですが、どうなのでしょう。文章書くスピード自体は上がるのかもしれませんが。


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