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映画「キャメラを止めるな!」観ました

「カメラを止めるな!」のフランス版リメイク映画です。私は字幕版観てきました。
*ネタバレあり…って書くのもなんだかねー。
この映画に関心ある人なら、すでに「カメラを止めるな!」を観ているはず。様々なネタバレ踏まえた上で楽しむ映画です。カメ止め未視聴じゃ全然楽しめません。
もし、カメ止め未視聴なら、前半のB級感満載の30分間がきっと絶えられない。あらすじを知っているからこそ、この“酷さ”もたまらない魅力です。にたにたしてしまう。「カメ止め」と「キャメ止め」の、同じところ、違うところ、リメイク版ならではの新しいところ…をチェックしながら観るのが醍醐味。
カメ止めは、内容の面白さだけでなく、低予算インディーズ映画が空前の大ヒットというドラマが、ファンの心を熱くした。勝てそうにない勝負に勝つ、って話が人は大好き。ほぼ無名だった監督やキャストは一気に人気者に押し上げられました。
その後、フランスでリメイク版が作られ、それがカンヌ映画祭でも上映され、“還暦のシンデレラ”竹原芳子さんがレッドカーペットを歩いた…と、カメ止め現象は今も続いているのです。
リメイク版はオリジナル版とほぼあらすじは同じですが、微妙に異なっているので、今度は吹き替え版も観て、台詞のニュアンスなど確かめてみたい。
吐瀉物の描き方がけっこうリアル…なのは、アメリカ映画のコミカルな場でもよくあるね。いつも不思議です。豪快に吐きまくるシーンは、見たくないと思ってしまうけれど。外で吐くって行為そのものに対しての、意識の違いが関係しているのかも。欧米では、外で人前で吐くってことが、日本より、はるかに非常識で日常的にありえないことだから、かえって汚くどぎつく描くのかなあ。
それと…日本人と言えばパールハーバーを連想するのは、アメリカだけでないんだね。フランス人にとっても一般的なんだ…。
公式HPにある、「日本とフランスの文化の違いから生まれたオリジナリティ」が、興味深かったです。状況が変化しても何も言及せず次へと展開する日本、対して、変化する状況を説明せず放置することにフラストレーションを感じるフランス人…。
ラスト近くはじいいん。一人一人はたいしたことできなくても、皆で一致団結すると思わぬ力を発揮し困難を乗り切れる。そこに感動するのは、万国共通です。
これから観る人は、エンドロールのあとにも、ほんのちょーっとしたオマケ映像があるので最後まで席を立たないようご注意を。

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