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『中国行きのスロウ・ボード』読了

「村上春樹」とかけまして、「楽譜」と解きます。
その心は、いくつもしょうせつがあります。
#小説
#小節

村上春樹さんの『中国行きのスロウ・ボード』読了しました。

以前に読んだ『注文の多い注文書』に登場した話が載っているので購入しました。

この『注文の多い注文書』では、村上春樹さんの「貧乏な叔母さんの話」からの注文があるストーリーがありました。

それに影響されて購入したものです。

実は村上春樹作品は購入したことがありませんでした。
何度か読もうとしたのですが、なかなか理解できない文章で、どうにも面白いと思えなかったのが正直なところです。

しかし、数年前に知人から短編を勧められ、そこで初めて読むことができました。
その後、長編(これも借り物)も何とか一冊読み切りましたが、その面白さはまだよく理解できていませんでした。

今回、小川洋子さんの書籍からの影響ということもあったのか、かなりすんなりと読むことができました。

この人の独特な文章がやっと入ってくるようになりました。

なるほど、無駄のない洗練された文章なんだな、と気付かされました。
描写がまたよくて、主人公の心理描写、風景描写、どれをとってもその場にいるかのような感覚になりました。
そしてその雰囲気がとてもお洒落です。
常に映画のワンシーンのようです。

やっと自分の頭がこの人の文章についていけるようになったのかもしれません。

また他の作品ま読んでみたくなりました。

ただ、ストーリーについてはそこまで面白いとはまだ感じられない自分もいます。
それになぜいつもこの人はノーベル賞候補に挙げられるのかもよくわかりません。

もっと読む機会を増やします。

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