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「注文の多い注文書」読了

小川洋子、クラフト・エヴィング商會『注文の多い注文書』読了しました。

めちゃくちゃ面白かったです。
ここ最近読んだ小説の中で一番かもしれません。

随分前に著者の小川洋子さんがラジオ「メロディアスライブラリー」で紹介していたもので、ずっと気になっていました。
それが最近やっと本屋で見かけたので、即購入しました。
(Amazonの欲しいものリストには入れていましたが、ずっとそのままにしてあったことを今思い出しました…)

この作品は、村上春樹は「貧乏な叔母さんの話」など実際にある小説に登場する「この世にないもの」を小川洋子が物語の中で注文し、クラフト・エヴィング商會が探し出す、注文書、納品書、受領書という構成で5つの物語が描かれています。

それぞれ2組の作家が書いている物語ですが、すべて見事に注文どおりに納品され、さらに続きの物語まで完成されています。

まさに物語大喜利です。

そして挿し込まれる写真の美しさ。
素晴らしいエンタメ小説です。

本当に読んでる時間が幸せでした。

実はこの作品のモチーフになった小説は読んだことありませんでした。
それなのにここまで楽しくさせてくれるのですから、その小説を読んでからだとまた違う味わい方が変わってくると思います。

早速、まずは村上春樹さんの本を購入しました。

そしてまた読み返してみようと思います。

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