初めての歌舞伎生観賞

「歌舞伎」とかけまして、「ヒデキ」と解きます。
その心は、かんげき(観劇・感激)です。

昨日たまたま読んだ新聞で、こちらで歌舞伎があることを知りました。

しかもあの市川海老蔵さんが来て、一等席は残りわずかということです。

歌舞伎の舞台は、実は落語と深い繋がりがあり、落語のあの登場人物によって顔を左右に振る、いわゆる「上下(かみしも)を振る」所作は、歌舞伎の舞台で演じていることを意識しています。
このことは、プロの噺家さんから何度も何度も聞かされていて、自分が喋っている時、その人は舞台のどこに立っているか、を常に考えるようにしています。

お客さんが訪ねてくる時は、必ず下手(しもて)、舞台向かって左側から出てくるので、
「こんにちはー」と声をかける時は、顔は上手(かみて)、舞台向かって右側を見ながら喋ります。

頭では分かっていますが、やっぱり生で舞台を見て、もっとはっきりとしたイメージを持ちたいという思いはずっとありました。

そんな時にこの公演情報。
しかも妻もすごく観たがっています。

ちなみに妻は都会育ちなので、何度も銀座の歌舞伎座で本物を観ています。
なので久しぶりに楽しい思いもしてもらいたかったこともあり、迷わずチケットを予約しました。

そして本日、子供達に留守番と長男の世話(特に何もすることないですが)を頼み、妻と2人で観劇です。

披露される演目は、中村児太郎さんの「舞妓(しらびょうし)の花宴(はなのえん)」、そして海老蔵さんの「弁天娘女男白浪」です。
あの白浪五人男です。

とてもワクワクして会場に向かいました。

チケットは指定席でなく、当日引換ということだったので、行ってみたら2階席。
一等席なのに?とは思いましたがもう仕方のないこと。

いざ舞台が始まると、児太郎さんのとても綺麗な踊りに目を奪われ、休憩の後はいよいよ海老蔵さんです。

歌舞伎というとあの独特の台詞回しと古典の物語で敷居が高く感じていましたが、これが全然堅苦しくなく、笑いもあり、台詞を大体意味がわかります。
ご当地ネタも入ったりします。

話は進み、いよいよ海老蔵さんのあの有名な「知らざぁ言って聞かせやしょう」の場面です。
これがまたカッコいい。
あの雰囲気、出立ち、所作、全く芯のブレない動き、そしてあの睨み。
2階席からもその素晴らしさはとてもよく伝わりました。

白浪五人男勢揃いの場面もまた素晴らしい。
男の自分が見ても惚れ惚れとします。

初めての歌舞伎観賞。
生で観ることができて本当によかったです。

妻曰く、もっと近くで見れたらもっと感動するよ、と。
なかなか難しいとは思いますが、必ずその機会を逃さないようにします。

落語の勉強にもなったと信じています。

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