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緊急事態宣言後と福岡(21日目・6/3)

髪を切った。
約3ヶ月半ぶりの散髪。

実は5月末に一度、最近よく行くお店で髪を切ろうとした。
しかし店内に入ってみて、また今度来ようと外に出た。

店内は広いとは言えず、むしろこぢんまりしていると言うほうが
しっくりくるくらいの規模だ。
お店が開いている時間帯には、文字通り老若男女が
髪を切ったり、パーマやカラーをしに訪れる。

入り口は密閉状態を防ぐ為に開けっ放しにしている。
既に髪を切ってもらったりしているお客さんが2名、
少々奥で待っているお客さんが2名、
自分の直前に入店して受付をするお客さんが2名。
そして今入店した自分。

店内を見た瞬間に、どう考えても密接・密着に近い状態で
過ごす時間が結構生じるなと思った。
自分の番が来ないうちは外に出ておくことも可能だが、
いつも店内で少々待てば髪を切ってもらえていた自分には、
日を改めるほうが早いなと思ってしまった。

緊急事態宣言が解除されたばかりだ。
髪をいつもより長期間切っていない、髪を切ったり整えたりしたい人は
もちろん自分だけじゃないだろう。

また来ようと思って一度入った店を出た瞬間に、
自分のようなお客さんはきっといろんなお店にいるんだろうなと感じた。
店内の広さや席数の関係によっては、
密接や密閉を感じる状況ができてしまうかもしれない。

店を利用せず出るという選択が、
自分の気持ち・周りの人たちの気持ちからすると良い気もする。
ただ以前のように営業していきたいお店側の気持ちからすると、
状況を見てお店の利用を控えるお客さんが前より増えてしまうのは、
きっと辛いのだろうと、複雑な気持ちになった。

日を改めて訪れた今日。
既に髪を切ってもらっているお客さんも、
店内で待っているお客さんも少ない。自分の番も早く来そうだ。

やっと約3ヶ月半ぶりの散髪。
特にいつもと髪型を変えたわけではないし、
本当に切っていなかった期間分の長さを切ってもらい、
量も減らしてスッキリさせた程度のもの。

お店のかたはマスクをしていて、
マスク越しに自分の要望を聞いたり、
切った塩梅を確認したりしてくれる。

切った時間も、切る際の工程も特に変わっていないが、
お客さんが日々入れ替わりで訪れるお店で仕事をすることを考えると、
散髪をしてくれることのありがたみをいつもより多く感じた。

散髪を終えて、外に出る。
髪が短くなって久しぶりに見えてきた首や顔に、
涼しい風が入ってくる。

雨が降ってきた。
降水確率は低かったはずなのに、家に帰った頃には
若干強めの通り雨になった。

思えば数日前からずっとこんな調子で、強い雨が降る時間帯がある。
沖縄や九州南部に続いて、福岡も近々梅雨入りするのだろう。

ジメジメと季節の変わり目を感じるような微妙な天気を前にしながら、
反面スッキリした髪とともに、自分の心も少しだけ晴れやかになっていた。

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