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流されないこと

考えることを、やめるところだった。
出来ることをやり、求められたことをやり、日々を過ごしていくところだった。

とにかく今年の上半期は、何かと精神的に厳しいことが多かった。
新型コロナウイルスの流行で、内側に籠もるような感じばかりだった気がする。
まだオフィスに皆が出勤して仕事をしていた頃から、接することに過敏になる雰囲気が生まれる。
仲の良い友だちと会う機会も控え、自然と考えることは仕事のことと、ごくごく身の回りのことに限られるようになった。

面と向かっていればすべて上手くいくわけではない。が、遠隔でやりとりすることでスッキリするものでもない。
オフィスで全員が仕事をしようがしまいが、組織は変化をしていくし、個々人に不満やフラストレーションはたまる。
そして何となく、その煽りを受けたような気に、不思議となってしまう。

自宅で仕事をしているはずなのに、普段より余裕すら生まれる時間の使い方になったはずだったのに、精神的にどうも満たされない。
ならばやるべきことをやり、求められたことに答え、割り切ったほうが上手くやっていけるのではないか。
そんな風に気持ちは傾いていた。

瀧本哲史氏の『2020年6月30日にまたここで会おう』 第一檄「人のふりした猿にはなるな」を読んだ。
瀧本氏については、最近ニュース記事を読んだことから覚えていて、今回のnoteについても読んでみようと思っていた。

衝撃だった。
今の自分の考えが危ないことをまざまざと思い知った。

端的に言うと
・自分の頭で考え、自分で決めることがとても重要
・本を読んで終わり、話を聞いて終わりではなく行動することの大切さ
が、歴史の流れや社会情勢、瀧本氏の考えとともに記されている。

少々、というかだいぶパンチのある言葉で書かれているのも、刺激的だった。でも、ズバズバと心に入ってくるくらいの言葉のほうが、自分の中に残る。

末尾に記載されていることをママなぞる形にはなるが、10代や20代、特に受験や就職活動など、次のステップを控えた人に見てもらいたい。
先の見通しの立たないような今の時代に、目を覚ませ、止まらずに自分で動けと言ってくれる講義だ。

今日で2020年の上半期が終わる。かつてない変化の起こった半年だった。
自分で考え自分で決めること、行動を起こすこと、もう一度肝に銘じて、この先を過ごそう。



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