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一番嬉しかったプレゼントは、出産後、夫がくれたサプライズ。


私は、夫が大好きです。
夫は、私の人生を変えてくれました。

夫は、私が出会った人の中で一番優しい人です。

嬉しかった言葉。助けてもらった事。忘れられない楽しい思い出。
伝えたい話はたくさんあります。
その中でも、とっておきの、私が一番大切にしている思い出を話したいと思います。

人生で一番うれしかったプレゼントの話です。

夫とは同窓会が縁で結婚しました。
小学校と中学校、計4年間、
同じクラスで学んだ同級生です。

子供の頃は話をしたこともなかったのに、同窓会の仕事を一緒にするうちに、どんどん好きになっていきました。

メールの文章から伝わってくる優しさと、文末に必ず付いている絵文字が可愛いくて、毎日彼とメールできたらなぁと思いました。



「好きになってしまったので、これから毎日メールしてもいいですか?」
勇気を出して聞いてみました。

すると、
「仕事ですぐに返信できない時はあるけれど、24時間いつでもいいよ。」
と、言ってくれました。
嬉しすぎて、ベットの上を転げまわりました!


メールだけで幸せだなぁと、寝る前の彼とのメールを楽しみに生活していたのですが、欲張りな私はあっという間に会いたくなってしまいます。


とうとう我慢できなくなって会いたくなった事を伝えると、なんとデートもしてくれることに!
嬉しかったです。


それから少しずつ距離が縮まり、一年後には結婚することが出来ました。

好きという私の気持ちだけで結婚まで進んだようなものです。
こんなにぐいぐいくる私の事を一体どう思っていたのだろうと、この間ふと聞いてみたら、

「こんなに自分の事を好きになってくれる子は、きっといない。」

そう思い、私との結婚を決めたようです。

お互い30代後半で、双方の親も、結婚して落ち着くことを望んでいたこともあり、結婚の話はあっという間にまとまりました。

実は、私はバツイチ。
1年前に離婚したばかりで気持ちが弱っていたので、信じられないくらい嬉しい結婚でした。



ただ一つ問題があったのは、子供の事。
私は若い頃ウツの経験があり、その頃もまだ定期的に気持ちが沈みがちで、とても育児が出来る自信が無かったからです。

それに対し、彼は子供が大好きで、結婚するなら絶対に家族を増やしたいと思っていました。

私が子供を産まないことを望むなら、結婚しないことは明らかでした。
なぜなら、私が一方的に彼のことが大好きで、彼は自分の人生設計のために、私が見合うかどうかを冷静に判断できたからです。

結婚は子供を育てるためにすると決めているようでした。


彼と一緒に人生を過ごしていきたいけれど、それには子供を産まなくてはならない。
しかも、私の家系は障害を持つ子供が何人かいるので、もしかしたら、とても大変な育児になってしまうかもしれないという不安もありました。

自分は精神的にとても弱い事、障害を持つ子供が生まれる確率が高い事を伝えると、彼はそれでも子供が欲しいと言いました。


「子供は一人で育てるんじゃない。
二人で育てるんだから、大丈夫だよ。」と。


この言葉に感動して、子供を授かったら産むことを約束し、彼との結婚を決めました。
そして、一年後には可愛い娘が産まれました。



初めての出産。

産まれた時、彼は涙を浮かべていました。
愛しい命が誕生した瞬間でした。
何もなかったところへ、ある日突然生まれてくる命。

自分が母親になるかもしれないなんて、思ってもみませんでした。

赤ちゃんを連れたお母さんを見て、ふと涙が流れたこともあります。
自分には無い未来だと。

私を母親にしてくれた全ての事に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。




それから一週間ほど入院し、授乳指導などを受けてから帰宅しました。
両手に赤ちゃんを抱えて、夫と共に家族三人で。



帰宅した翌日、夫が出勤すると、早速、入院中に書き溜めていたメモを、「10年日記」に書き写す作業を始めました。

10年分の日記が書けるこの日記帳は、3cmほどの厚さがあり重たいので、病院まで持っていかず、自宅に置いたままにしていたからです。

10年日記は結婚の少し前に購入し、書き始めました。
結婚してからは自分一人の日記にはせず、出来事を記録する家族日記に変え、夫も自由に見られるようにしました。
毎日書くのが大変だったので、夫も時々書くのを手伝ってくれていました。


出産のため病院へ向かった日から書き始め、娘が産まれた日の記録を書こうとページをめくった時に、そのプレゼントがありました。




日記帳にテープで貼られた四葉のクローバー。

娘の誕生日のページに、そっと添えられていました。



帰宅したら私がこの日記帳を開くと思い、サプライズのプレゼントを用意してくれていたのです。


言葉は何もありません。



「子供を産んでくれてどうもありがとう。」

そう、彼の声が聞こえてくるようでした。




涙が止まらなくて、居間で一人静かに泣きました。


夫がどんな思いでこの四葉のクローバーを探していたのかと思うと、本当に嬉しかったです。
まさか、こんなサプライズが待っていたなんて。




四葉のクローバーは、今もまだ10年日記に貼られています。

今は2冊目の10年日記になりましたが、この日記にも、夫が新しく見つけてくれた四葉のクローバーが、娘の誕生日に飾られています。


私が、人生で一番うれしかったプレゼントは、
夫が用意してくれたサプライズの四葉のクローバーでした。




大好きな夫へ。

いつもありがとう。

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