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1+1が解らなかった1年2組の自分のまま

何かの病気と診断されたことはないが、もしかしたら何かあるのかも知れない。とずっと自分を疑っている。数字が苦手だ。

目下転職活動中、迫り来るSPIの受検期限。対策アプリを試してみた結果、言語分野はまだしも非言語分野(数学というか算数)が壊滅的に出来ず、1冊だけ対策本を買った。

アプリでは順列やらコンビネーションやらの記憶が無いことに気付かされ、PでもCでも円卓になんて自由に座れ!と思いながら(一応数学もセンター試験に使ったんだけどなあ)受験勉強を思い出して胃が痛くなったのだけど、本の中でさらに衝撃的な事実にぶち当たる。小数点の計算とか、何割引みたいな問題、頭では解ってるはずなのに計算を普通に間違える。

別に受検時は電卓を使ってもいいのだけど、普通に「試験問題」の文章を飲み込み理解することができなくなっている。

思い返せば、1+1を初めて習った時、先生の言っている意味がよく解らなかった。クラスの中で多分私だけが「1+1=2」をすぐ理解することができなかった。何故疑問に思ったのかは思い出せないが、自分一人だけ違う方に手を挙げたシチュエーションと気持ちは何となく覚えている。

途中までは算数もそこそこ出来ていたが、5年生くらいで「図形」が出てきて、平面の中で立体を認識することが苦手だと知った。公式に当てはめれば答えは出せるが、想像することができなかった。

中学までは何とか頑張って、高校1年生の秋。祖父が亡くなり、忌引で1週間欠席したら、もう数学にはついていけなくなった。元々文系のつもりではいたが私立は受けられなかったので、国立大学に行くにはセンター試験の数学が必須。元々行きたかった所が数学は1科目で良かったので何とかなった。(普通の国立受験には数IAもIIBも要る…)

いま働いていても、数字が積み重なれば嬉しい反面、細かい分析が得意ではないのを自覚する場面が多々ある。

SNSのいいね数やインプレッションが良ければ嬉しくやり甲斐も生まれるが、どこがどうなって〜を計算するとかが(Excelの力をもってしても!)苦手だなあと思うし、上司に(時に執拗に)そこを攻められると「あ〜会社辞めよ」と思っちゃう瞬間が結構な頻度である。

思えばお金の話も苦手かも知れない。家計簿もやめたし。一人暮らしだからいいんですけどね。フリーランスになれないと思う一番の要因はそれ。笑

難しい数式が使えなくても、生きていて数字と関わらない日はないし、単純な計算くらいは出来ないと死ぬぜ、と自分を鼓舞してみたりもするのだけど、なんだか数字の類と仲良くなれない人生が続いている。

昔から「数学と外国語はセンス」だと思っていて、外国語が得意だとどんな言語でもそれなりに出来るし、数学も然りなのではないだろうか。もう数学センスの無い人生を何とかサバイブしていくしかないのかもしれない。

だから私は「ニカゲーム」をあんまり笑えないのかも知れないね。笑


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