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複雑な問題に対する不安を解消するには、「わかる」まで細かく分けよう

人間は本能的に、わからないことが怖い。

幽霊の正体見たり枯れ尾花

わかる状態であれば、何とも思わないような物でも、わからない・わかりにくい状況下では怖い物に変化する。

不安の正体は、"わからない"ことです。
だからこそ、人は不安を解消するために様々なことを調べ、探求する。

しかし複雑な不安であればあるほど、ちょっとやそっと調べただけでは"わかる"にはならない。
そんなときは、複雑なものを簡単になるまで細かく分解してみることが有効です。

■例①:おうちの家計問題

不安:年収500万円で3000万円の家を35年ローンで買うことは可能だろうか?家族2人で子供2人

こういった不安があるとき、不安の解消方法としてぱっと思いつくのはフィナンシャルプランナー(FP)に相談することでしょうか。
もしくは自分で計算する?どう考えていいかがわからないという人も多いかもしれません。

ではこういった場合にFPがやることは、

・収入と支出のバランスを確認する。
・今後出ていくであろう大きな支出(教育費とか車とか)を確認する。
・ローンの返済を含めたお金のイン・アウトのバランスを計算し、資産変動を見積もる。

といったところが一般的な手順です。
ここで注目すべきことは、事実上FPがやっていることは、

問題を”わかる”単位の問題に細かく分解して、それをわかりやすく説明する

これだけです。

■例②:仕事の依頼に対する納期

不安:あるクライアントから仕事を依頼されたが、短納期であるため達成できるかどうか不安だ。

仕事の開始から終了までが1年以上にわたるような場合は納期通りに事が運ぶかどうかは予測しにくいものです。
この場合も、まずは依頼されたことを達成するまでの工程を予想できる細かく書き出してみることが有効です。
工程A⇒工程B⇒工程C⇒・・・と工数を計算できる単位まで分解して見積もってみると、要求された納期が達成できるかどうか見えてくるようになるでしょう。


世にいうコンサルタントというのは、大概こういった複雑な不安や課題を細かく分解して、わかりやすく説明しているだけなのです。
とはいえ、専業のコンサルタントの方はこの”細かく分解する”という部分にノウハウを持っており、いろいろな切り口や分け方(フレームワーク)を駆使して問題をわかりやすくしてきます。

逆に言えば、世の中の不安の数だけコンサルタントという仕事があり得るわけで、彼らが生み出す価値は不安を解消することです。

一方で、課題や問題を細かく分解して解決に導く力がある人はコンサルタントの仕事も代行できるということで、とても重宝される存在になるでしょう。

■まとめ

・不安を解消するには”わかる”ことが一番
・”わかる”ためには問題を細かく分割することが有
・分割の仕方が上手なひとがコンサルタントと呼ばれる


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