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幸運を引き寄せる行動3つ

といってもこの記事で言及するのはスピリチュアルな内容ではありません。
ここでは、名だたる科学者・発明家の事例を基に”運がいい人”に共通する行動様式について考えてみたい。

フランスの細菌学者ルイ・パスツールは微生物学、医学において大変な業績を残した人物である。
特に弱毒化した病原体を接種することで免疫を得ることができるという概念は彼が発明したものであり、これはワクチンの考え方の基礎となった。
現代に生きる我々の健康を支える基盤技術を作ったと言って差し支えない。
そんなパスツールの言葉に以下のようなものがある。

幸運とは準備された心のみに宿る

これは平たく言えば、

ぼんやりと生きている人には幸運は訪れない

ということだ。
つまり幸運を導くにはそれなりの下準備というか、心構えがある。
逆に言えば、いわゆる゛運のいい人゛には運がいいなりの行動様式・思考様式がある、とも言える。

①注意深く観察する

科学領域に置いて、多くの非凡な発見は偶然によって生み出されている。
アレクサンダー・フレミングは、たまたまアオカビが発生しているシャーレの周りで細菌の育成が阻害される様子を見て、抗生物質を発見したとされる。
抗生物質は多くの人類を感染症から救った偉大な発明だ。
この事例から学ぶべきことは、少しの変化も見逃さず注意深く観察することの重要性だろう。
観察のないところに幸運は訪れない。

②偶然で片付けない

アメリカの発明家、パーシー・スペンサーは軍事用レーダーのエンジニアとして働いていた。
あるとき彼はレーダーを構成する装置が作動している現場に立ち会っていたところ、ポケットの中にあったチョコバーが溶けていることに気がついた。
レーダーの中核機構はマイクロ波発生装置であり、この偶然と発見が今日の電子レンジ発明の起源とされている。
このときパーシーが、チョコバーが溶けたことを偶然で片付けていたら、電子レンジの発明は何年か後になったかもしれない。
あらゆる現象には因果関係が存在することを忘れず、わからないことを偶然で片付けない姿勢はエンジニアにとって重要なことだ。
こうした姿勢は偶然から幸運を拾うことに役立つ。

③人に頼むのが上手

スティーブ・ジョブズは言わずもしれたアップルの創業者だ。
彼にとっての幸運はスティーブ・ウォズニアックと出会ったことだろう。
彼とウォズニアックは学生時代からの知り合いだった。
ウォズニアックは素晴らしいエンジニアとしての才能を持っており、若いころから科学コンクールで優勝するなどしていた。

ジョブズは若いころ、アタリというビデオゲーム会社で働いていたことがある。
そこでブレイクアウトというゲームの回路部品を減らすことを命じられた。
そのとき彼はその仕事が自分の手に余ることを知ると、部外者であるウォズニアックをこっそりと社内に招き入れ、彼にこの仕事を手伝わせた。
彼の目論見は成功し、ウォズニアックは部品減らしを成功させて報酬を受け取った。
なおジョブズは5,000ドルの報酬をアタリから得たにも関わらず、山分けと称して350ドルしかウォズニアックは渡さず、のちにこのピンハネがバレたことで2人の間にはしばらく確執が生じたという。

ジョブズの素行の悪さはともかく、自分だけで何もかもをやろうせず人に頼るということは運を呼び込むために重要なことだ。
周知のとおりジョブズはウォズニアックと組んでAppleⅡをヒットさせ、その後のAppleの基礎を築いている。

■まとめ

運がいい人に共通すること

①注意深く観察する
②偶然で片づけない = なぜなぜを繰り返す
③人に頼むのが上手

あともう一つ。

自分は運がいいと思い込むこと。

ポジティブであることは最も幸運を引き寄せるだろう。

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