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SMAPを巡るあれこれを社会的なテーマとして考えています。

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SMAPを巡るあれこれを社会的なテーマとして考えています。

最近の記事

#BPOを動かそう…というか、動け。【BPO内にテレビ各局と旧ジャニーズ事務所との関係について第三者調査委員会を設置するよう要望する緊急署名に賛同します】

このnoteの文末に署名の概要とお願いがあります。ぜひ最後までご高覧ください。 2016年1月18日以来、私が失望と不信を抱き続けているものはいくつもあるが、その代表が地上波テレビキー局をはじめとする大手メディア、そしてBPO(放送倫理・番組向上機構)だ。 地上波の生放送で所属する芸能プロダクションの社長の名を挙げ、国民的アイドルとしてその名を知られたタレントたちが頭を下げるという異様な事態。 それも後に番組スタッフが「小説」という形を借りて明かしたところによれば、その「

    • 『ベストヒット歌謡祭2023』ーそれは奇跡か、正常化か

      上記のまとめは、長く民放音楽番組への出演が叶わなかった香取慎吾さんが、2023年11月16日放映の大型音楽番組『ベストヒット歌謡祭2023』(読売テレビ)に出演した後のX上のポストの一端だ。 一つ一つを丹念に見ていくとわかるように、そのほとんどが特別に香取さんファンというわけではない一般視聴者の声であり、この出演がファンのみならず幅広い層に大きなインパクトを与えたことがよくわかる。 それは多くの人が口にしているように、彼が長年にわたる実績によって「国民的アイドル」「スター」と

      • 訴えても業界内で不利益を被らないという十分な保証がないのに、「本人からの訴え」がなければ審議すらしないというBPOのルール自体が、公共の電波を使った前代未聞のハラスメントというこの事案ににはそぐわない。今だからこそ、審議を求めます。 #BPOにスマスマ審議の要望を送りました

        • 1%と99%の間の可能性が実現した夜 ー『まつもtoなかい』中居正広・香取慎吾共演を見て

          2023年4月30日。新番組『まつもtoなかい』(フジテレビ)の初回ゲストとして出演した香取慎吾さんとMC・中居正広さんの共演は、約一週間前にその情報が公開された直後から大きな注目を集め、放映時にはわずか数分後にTwitter世界トレンド1位を記録するほどの反響を呼んだ。 また視聴率調査によれば、一般的にテレビ離れが進みリアタイをすることも少ないと言われる若年層を含むコア層(13~49歳)の支持を、同時間帯の番組の中で最も集めたこともわかっている。 その共演はSMAP解散後

        #BPOを動かそう…というか、動け。【BPO内にテレビ各局と旧ジャニーズ事務所との関係について第三者調査委員会を設置するよう要望する緊急署名に賛同します】

        • 『ベストヒット歌謡祭2023』ーそれは奇跡か、正常化か

        • 訴えても業界内で不利益を被らないという十分な保証がないのに、「本人からの訴え」がなければ審議すらしないというBPOのルール自体が、公共の電波を使った前代未聞のハラスメントというこの事案ににはそぐわない。今だからこそ、審議を求めます。 #BPOにスマスマ審議の要望を送りました

        • 1%と99%の間の可能性が実現した夜 ー『まつもtoなかい』中居正広・香取慎吾共演を見て

          ジャニーズ事務所→「関係者各位」宛の文書を読んでみた

          幣記事『#ジャニーズ事務所は説明責任を果たしてください』で、私は2023年4月12日に元ジャニーズJr.の男性が日本外国特派員協会での記者会見で明らかにしたジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏による性的虐待について、同事務所から共同通信社他に寄せられたコメントが社会的責任を有する企業の対応としてはあまりに不誠実であると指摘した。 そして、事柄が「未成年への性的虐待」という社会的にも深刻な問題である以上、同事務所には最低でも第三者機関による調査、被害者への賠償、関係者処罰

          ジャニーズ事務所→「関係者各位」宛の文書を読んでみた

          #ジャニーズ事務所は説明責任を果たしてください

          2023年元旦、日本経済新聞にジャニーズ事務所の広告が掲載された。 そこには「私たちの約束」として 〇コンプライアンス体制の整備・実践 〇タレント・スタッフ・経営の三位一体体制 〇社会貢献活動の継続・発展 〇個性の尊重・人づくり が掲げられており、端的に言うとコンプライアンスとガバナンスの徹底を謳ったものだ。 私がこれを一読して感じたのは違和感だ。 違和感の一つ目は、この広告は一体どこに向けたものなのかということ。 芸能事務所であるジャニーズ事務所の一番の顧客は、ファンク

          #ジャニーズ事務所は説明責任を果たしてください

          「今さら」と「やっと」の間 ー 小説『20160118』

          その報せは、稲垣吾郎さんの誕生日を祝福するTL(タイムライン)上に、突然現れた。 「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の放送作家としても知られる鈴木おさむ氏が書き下ろしたというその小説には、『月刊文藝春秋』公式による「2016年1月18日の謝罪生放送の舞台裏を想像させる」との惹句が付いている。 早速クリックしてみると、発売予定の本誌からの抜粋として、その一部分が引用されていた。 内容は読んでいただければと思うが、一読した直後に私が投稿したのはこれだ。 それは引用部分にあ

          「今さら」と「やっと」の間 ー 小説『20160118』

          SMAP出演番組の再放送について、NHKに情報公開請求をしてみた件

          以前、こんな記事を書いた。 2011年にNHKで放送された『プロフェッショナル仕事の流儀 SMAPスペシャル』(以下『プロフェッショナル』)の再放送に対する要望の多さは、NHKの発表からも明らかになっている。下記で紹介するツイートは2020年当時のものだが、要望の声自体はその後も引き続き上がっている。しかし、未だにそれは実現していない。 再放送の決定には、著作権を持つテレビ局と出演者の肖像権を持つ芸能事務所の判断が大きく影響するとされる。 公式アカウントのツイート内容が真

          SMAP出演番組の再放送について、NHKに情報公開請求をしてみた件

          「オトナの事情」なんて知らない ー「SMAPの映像」がトレンドになった日

          2022年10月5日。Twitterの「音楽・トレンド」に、午前中からほぼ一日にわたって一つのワードが上がった。 「SMAPの映像」 クリックしてみると、そのほとんどが某署名サイトで行われているキャンペーンのRTだったが、そこから派生したその他のツイートも次第に増えていった。 当該キャンペーンの主旨は、地上波テレビ番組で不自然にも流れない「SMAPの映像」を、きちんと映して欲しいというものだ。 私もこのキャンペーンに気づいて拡散した一人だが、キャンペーンの内容自体には、例

          「オトナの事情」なんて知らない ー「SMAPの映像」がトレンドになった日

          日本の音楽史を振り返る音楽番組で、この30年あまりの全ての時にいたはずのSMAPの楽曲や映像が取り上げられるかどうか、そのことがいちいち話題になる。この状況がそもそも異常です。 歴史はいつだって力を持つ者の都合の良いように改変されます。

          日本の音楽史を振り返る音楽番組で、この30年あまりの全ての時にいたはずのSMAPの楽曲や映像が取り上げられるかどうか、そのことがいちいち話題になる。この状況がそもそも異常です。 歴史はいつだって力を持つ者の都合の良いように改変されます。

          どうか、この実態を知ってください。 「音楽番組で過去のヒット曲を紹介する場面で流れて然るべきSMAPの楽曲や、局に当然あるはずの映像が流れない例は未だにある。」 https://note.com/kebi/n/nb2c404ef7014

          どうか、この実態を知ってください。 「音楽番組で過去のヒット曲を紹介する場面で流れて然るべきSMAPの楽曲や、局に当然あるはずの映像が流れない例は未だにある。」 https://note.com/kebi/n/nb2c404ef7014

          始まりは青空 ー新しい地図5thAnniversary

          1991年9月9日、SMAPの始まりは土砂降りの雨だった。 2017年9月22日、新しい地図の始まりは新聞紙上に広がった青い空。 それは2016年1月18日以降、彼らとファンを容赦なく打ち続けた土砂降りの終わりを思わせた。 「新しい地図」はグループ名ではない。 公式発表によれば、それは稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんのファンサイトの名称だ。 しかし例えば「NEW(S)MAP」、そんな解釈に象徴されるように、ファンを含む多くの人たちが、そこに単にファンサイトの名称という

          始まりは青空 ー新しい地図5thAnniversary

          「子供が初めて観る実写映画が『サバカン』になったら」ー映画『サバカン』勝手に応援

          2022年8月19日公開予定の映画『サバカン SABAKAN』(以下『サバカン』)に注目しています。 『サバカン』は、TBSドラマ『半沢直樹』(2020年)などテレビや舞台の脚本・演出を手掛けてきた金沢知樹氏の映画初監督・脚本(萩森淳氏との共同脚本)作品。 ストーリーはこんな感じです。 【ストーリー】 1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょ

          「子供が初めて観る実写映画が『サバカン』になったら」ー映画『サバカン』勝手に応援

          「久々にテレビで歌うから、とっても嬉しいの」

          これは、2016年3月にSMAPとして出演した『明日へコンサート』以来、実に6年ぶりに自身の楽曲で生放送の音楽番組に出演することが発表された香取慎吾さんがしたツイートだ。 誰もが知っているテレビスター、長年にわたって地上波音楽番組の常連だった彼が「歌番組だよねっ⁉︎ テレビだよねっ! 歌わせてもらえるんだよね⁈」と語る事態の異常さは言うまでもない。 香取さんが思わずこうつぶやいてしまうのも無理のないことで、前事務所を退所して以来約5年、香取さんが出演した音楽番組と言えば、

          「久々にテレビで歌うから、とっても嬉しいの」

          「新しい未来のテレビ」と言うけれど

          動画配信サービスABEMAで、月初めの日曜日に放映される7.2時間の生番組「7.2新しい別の窓」(通称:「ななにー」)の5月1日放送分の予告が出た時、私はとてもワクワクした。 地上波各局を代表する「テレビマン」たちが、配信番組にやってきてテレビを語る。 公取委の「注意」に明らかなように、前事務所退所をきっかけにテレビ側から「干されている」格好だった稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんが時には揶揄と嘲笑を浴びながらも新たに挑戦し、切り開いてきたインターネットの世界。そこに名

          「新しい未来のテレビ」と言うけれど

          華麗なる逆襲 ー月曜午後10時への帰還ー

          「退所後初の民放連ドラ出演」 2022年3月13日、早朝から長時間にわたってTwitterのトレンドに表示されていたワードだ。 それはその日の朝に発表された、2023年1月期の関西テレビ(カンテレ)月曜22時ドラマ枠で草彅剛さん主演の連続ドラマが放映されることになったという話題を受けての反応だった。 このニュースを聞いた時、私が思わずつぶやいたのはこの言葉だ。 私だけではない。ウェブ上を巡れば、同じような感想はすぐに、いくつも見つかった。 「遂に」と表現されているよう

          華麗なる逆襲 ー月曜午後10時への帰還ー