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『ブロックリー・ゲーム』Googleが開発したプログラミング教材がすごい
Blockly Gamesとは
Blockly Games(ブロックリー・ゲーム)は、Googleが開発したプログラミング学習教材です。いろんな種類のゲームを通じて、大人から子どもまで楽しみながらプログラミングのキホンを学ぶことができますよ。
夏休みの自由研究に「プログラミング」はいかがでしょうか?
概要
ジャンル:ビジュアルプログラミング(一部はテキストプログラミングにも対応)
プラットフォーム:ブラウザ(パソコン、スマホ、タブレットに対応)
対応言語:日本語に対応
対象年齢:小学2年生くらい〜
提供:Google
料金:無料
はじめかた
パソコンやタブレットのブラウザで下記のURLにアクセスします。
スマホのブラウザでも動作しますが、大きい画面の方が操作がしやすいので、パソコンやタブレットでのプレイがおすすめです。
やってみよう
サイトにアクセスすると、いろんな学習コースが表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1657690663276-eHGjzlF33V.png?width=800)
どのコースから始めてもOKですが、ひとまずは画面左上の「パズル」からやってみましょう。
パズルゲーム
![](https://assets.st-note.com/img/1657694077285-BacM4kO5YE.png?width=800)
パズルでは4種類のいきものが登場します。いきものの名前が書かれた「みどりブロック」がありますので、それに合う「絵のブロック」をドラッグしてつなげます。
みどりブロックには「足」の選択メニューがありますので、「0」「2」「4」「6」の中から、そのいきものの足の数を正しく選ぶ必要があります。
また、いきものの特ちょうを表す「むらさきブロック」が複数ありますので、その特ちょうに合った「みどりブロック」にドラッグしてつなげてください。
例えば、アヒルの場合はこんな感じになりますね(下の図)
![](https://assets.st-note.com/img/1657690902976-RLvwjwphl7.png?width=800)
その他のいきものについても同様に完成させてください。足の数や特ちょうに関しては、意外と大人の方でも悩んでしまうのではないでしょうか。
さて、そんな感じで全部できましたら画面右上の「答え合わせ」のボタンを押します。
![](https://assets.st-note.com/img/1657694106975-XEm0MLxSq6.png?width=800)
全ての項目が合っていたら合格です!もし間違えていたら、どこが間違えているか教えてくれるので、正しい答えになるようやり直しましょう。
この「パズル」では、この後のコースで繰り返し登場する「ドラッグしてブロック同士をつなげる」という基本操作を学ぶことができました。
迷路ゲーム
つづいては「迷路」をやっていきたいと思います。ここからいよいよ本格的なプログラミングの学習が始まりますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1657694546319-mbndeccMhh.png?width=800)
「迷路」では、キャラクターをゴール地点まで導くためのプログラミングをおこないます。
例えば、このレベル1では「まっすぐ進む」という命令ブロックを2つつないでから「プログラムを実行」ボタンを押すと、キャラクターがゴールまで移動してクリアです!
![](https://assets.st-note.com/img/1657694993715-6Tpfeyse7r.png?width=800)
レベル2では、迷路が曲がりくねっているので、途中でキャラクターの向きを変える必要があります。どうブロックをつなげたらキャラクターがゴールにたどり着けるか分かりますか?(下の図)
![](https://assets.st-note.com/img/1657695016947-LouBn7sesy.png?width=800)
その後のレベルでは「繰り返しブロック」や「条件ブロック」が登場して、問題もどんどん複雑になっていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1657695120461-NEzoC0zUOD.png?width=800)
後半のレベルでは、かなり難しい問題も出てきます。特に最後のレベル10では上級プログラマー向けの問題ということで(いちおう職業プログラマーの端くれである)私自身もめっちゃ悩みました(笑) ぜひ皆さんも挑戦してみてください!
なお、全レベルのプレイ動画をYouTubeにアップしてありますので、「どうしても解けない!」という方は、こちらの動画を参考にしてみてください。
その他のコース
他のコースについては、別の機会に詳しく取り上げたいと思っていますが、ここでは簡単にご紹介します。
「鳥」
![](https://assets.st-note.com/img/1657695539874-wm2WChw1PQ.png?width=800)
鳥を誘導してゴールまで導くゲームです。鳥の移動方向を角度で指定します。プログラミングにおける「条件分岐」を深く学ぶことができるコースです。小学4年生の算数で習う「角度」および「座標」の知識があると理解がスムーズです。
「タートル」
![](https://assets.st-note.com/img/1657695660436-Jgv97hJPde.png?width=800)
プログラミングでタートル(亀)を動かして、図形を描くゲームです。四角形や五角形などいろいろな図形が登場します。プログラミングにおける「繰り返し処理」について深く学ぶことができるコースです。小学4年生の算数で習う「角度」の知識があると理解がスムーズです。
「動画」
![](https://assets.st-note.com/img/1657695918244-iMDlK0HDwi.png?width=800)
図形のアニメーションについて学ぶコースです。プログラムで平面座標の位置を指定して図形を描きます。また時間によって図形が変化するアニメーションも作成します。小学4年生の算数で習う「座標」の知識があると理解がスムーズです。
「音楽」
![](https://assets.st-note.com/img/1657695967773-XRi8o8goZY.png?width=800)
音楽の演奏をとおして、プログラミングを学習するコースです。プログラミングにおける「関数」について学習します。小学5年生の音楽で習う「楽譜と記号」の知識があると理解がスムーズです。
「ポンド・チューター」「ポンド」
![](https://assets.st-note.com/img/1657696273068-SjEPspdmER.png?width=800)
「ポンド」は、プログラミングでアヒルのロボットを操作して、他のアヒルロボと戦う対戦型ゲームです。「ポンド・チューター」では、ブロック操作によるビジュアルプログラミングの他に、JavaScriptを使ったテキストプログラミングも学びます。そして「ポンド」では、実際にあなたの作ったプログラムで他のアヒルロボ達と戦います。AIプログラミングについて学ぶ上級者向けのコースと言えるでしょう。
保護者の方へ
家庭や学校の授業での活用のヒント
上記のとおりブロックリー・ゲームには様々な学習コースがありますが、難易度や必要な知識にバラツキがあります。
プログラミングに初めて触れるお子さんの場合、まず冒頭に紹介した「パズル」をやってみて、無事にクリアできたら、「迷路」のレベル1から順番に進めてみるのが良いかと思います。「迷路」の後半(レベル7以降)は難易度が上がるので、適当なところで切り上げるか、大人の方の助言が必要になるかもしれません。
上記のコース紹介のところにも書きましたが、その他のコースでは、小学校の4年生以降で学習する知識を要求される場合もありますので、お子さんの学齢や興味関心の度合いに合わせて挑戦してみてください。それぞれのコースの後半では、かなり難しい問題が出題されることがありますので、適当なところで区切りを付けて別のコースに進んでみるのも良いと思います。
みんなの作品をみてみる
「タートル」「動画」「音楽」では、コースの最後に自分でつくった作品を「ギャラリー」に送信して他の人と共有することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1657697416918-2843bOr1rB.png?width=800)
下に各ギャラリーのリンクをはっておきますので、ぜひお子さんと一緒に作品をみてみてください。いろいろな作品に触れることで「いつか自分もこんなのを作ってみたい!」とプログラミングのモチベーションがアップするかも?
オフラインの動作にも対応
学校などインターネット接続が確保できない環境でプレイするために「オフライン版」があります。下記のページからアーカイブをダウンロードし、USBメモリなどを介して各PCにインストールしてください。
https://github.com/google/blockly-games/wiki/Offline
さいごに
Keaton Laboの公式noteでは、プログラミング教育のための教材やツールを楽しく紹介していきたいと思いますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします!
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