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実務で戦えるようになるためのファイナンス関連の本

私は投資銀行やFASといったいわゆるファイナンスを専門にするファームに所属したことがありませんが、監査法人やコンサル、投資PJの中でM&AのためのDD、バリュエーション、ベンチャーファイナンス、財務戦略策定等に従事してきました。

会計士や証券アナリストの試験で一応ファイナンスを勉強したものの、しっかりやったのは社会人になってからで、数々本に助けられました。
正直市販の本を読むだけでも実務で相当通じるんだなと思いました。

そこで本日はファイナンスが本業ではないけれども、経営、M&A等、ファイナンス密接に関係している仕事をされている方、ファイナンスに興味がある方向けに、読むべきファイナンスの書籍をまとめさせていただきました。

オススメ書籍(読むべき順)

①ざっくりわかるファイナンス

タイトルの通りファイナンスの全体像をざっくり説明しています。
会計とファイナンスは別物ですが、財務部3表の理解がないとファイナンスの本質的理解はできないと思います。
この点、会計とファイナンスの違いというところから、投資意思決定、資金調達、配当政策というファイナンスの目的までカバーしており、まず最初に読むと、なんとなく全体像のイメージがつくようになります

②グロービスMBAファイナンス
上記でざっくりファイナンスを理解した後に、頭にきちんとしたINDEXを作るために目を通しておくべきかと思います。
読み方としては、すべて理解する必要はなく、さっと読んでいただき、学問としてのファイナンスの体系・構造を理解することが目的になります。
ここで目次を作っておければ、今後ファイナンスのどこを自分が深掘りしているのか理解することができます。

③MBAバリュエーション
ファイナンスのうち、特にM&Aにおけるバリュエーションに特化しているものですが、企業価値という考え方を通じて、WACCの考え方や、企業価値評価の手法のそれぞれの本質的意味を解説しており、ファイナンスで見る数式のそれぞれの持つ意味が分かるようになります。


④バリュエーションの教科書
③MBAバリュエーションと同じ森生さんの著書であり、③のMBAバリュエーションを学問的及び実務的に踏み込んだ内容になってきます。
バリュエーションを軸に実務に生きる実践的な内容(WACCの実際の数字の決めたか、M&A計画の見通し期間の設定の考え方、企業価値の正当化の考え方、アーンアウトとシナジーの関係等)が多分に含まれたものになります。

⑤コーポレートファイナンス戦略
こちら私のnoteでも複数回引用させていただいており、実務という面ではかなり参考にさせていただいてます。
構成としてもバリュエーションに閉じず、株主還元政策やIRまでカバーしており、タイトルの通りかなり実践的です。
ファイナンスの総仕上げとして読むといいと思います。
※読む順番を③にするか悩みましたが、ファイナンスの分野の中でバリュエーションがかなり重く、その理解が重要ですので、先にそこに特化されている③-④を先に上げさせていただきました。

⑥破天荒な経営者たち
①~⑤でファイナンスの知識は相当程度身につくと思います。最後に本書を読むと「企業価値の向上」というミッションを忠実に実践し、株価を爆発的にあげてきた経営者及びその企業の実例がまとめられております。
ファイナンス思考により、実際に企業価値を上げることに成功しきたリアルな事例として参考になると思います。


以上ご参考になれば幸いです。

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