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アウトプットする4つの方法と4つのメリット

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの「エビングハウスの忘却曲線」をご存知だろうか?

人間は1時間後に覚えたことの56%を忘れ、1日後には66%忘れてしまう。そして1ヵ月後には79%を忘れてしまう。

思ったより、人間は忘れやすい生き物らしい。


人は絶えず思考している。

「おなか減ったなぁ」「眠い…」「かっこいい or かわいい」という本能的なもの。ビジネスでのアイディア、面白いと思うこと。腹が立ったことや悲しいと思ったこと。感情には波があり、波立たせる事象が毎日必ずある。(無い人はロボットと何が違うんだろう?)情報化社会の中で、毎日インプットする情報は膨大だ。

しかし脳の構造上、そのうち8割は忘れてしまう。

忘れることは良い面もあるが、今日書きたいのは「忘れるのって、勿体ないことも多いよなぁ」という話。そして一番伝えたいのは「アウトプットする大切さ」だ。

そういう私も忘れやすいタイプだ。嫁さんと何年か前に行った旅行の話をしていても、「そんなことあったっけ?」と言ってしまうことが結構ある(マジで爆死)。

それはともかく、仕事しながらとか、休んでるときにフッとアイディアが思い浮かぶ瞬間がある。「こうしてみたらどうだろう?」や「これやってみたら面白そうだなー」とか。でも脳はいちいち覚えてくれないから、すぐに忘れてしまう。これが勿体ないことの1つ。

もう1つ勿体ないことがある。それは新聞やニュースや本から情報をインプットする時だ。例えばニュースを見る(インプットする)だけでは、ちゃんとした知識は定着せずに忘れてしまう。アウトプットすることで知識は定着する。

知識を得ることは料理に似ている。

情報を得る=具材を仕入れる、解釈して持論を持つ=調理する、持論を展開する=料理を提供する。

ニュースキャスターが喋っていたことを、そのまま誰かに伝えることに価値はあまり無い。レストランのように情報をどう料理するか。自分のオリジナルの考えがあるかで付加価値が決まる。


自分で言うのもなんだが、私は毎日かなりアウトプットをしている。「インプットとアウトプットはワンセット」が持論。自己流になるが、アウトプットの方法とメリットを4つずつ紹介したい。

アウトプットする4つの方法

1.メモする
2.SNSでコメントする
3.誰かに話す
4.独り言

メモする目的は、思い浮かんだことを保存するためだ。私の場合、スマホのメモや日記アプリに入力するようにしてる。ここで大事なのは「思い浮かんだらすぐに」メモすること。くどいけど、忘れてしまうからだ。備忘録だから簡潔で構わない。

SNSはニュースなどで得た情報のポイントを探し、仕事で使えそうなことを知識として定着するためにコメントしている。私の場合、実名でSNSを使っており、不特定多数に見られるわけだから、コメントにはロジックが必要になる。「いいね」の数によって、自分の情報の価値が測れるのも、素晴らしい機能だ。

誰かに話すのもアウトプットとしては非常に良い手段だ。話題のニュースやあまり知られてないニュースを持論を交えて語ってみる。リアルタイムでコミュニケーションできるのが良いところだ。

最終手段が独り言で呟いてみること。私の場合、新聞を読んでるときは「なるほどなぁ」とか「こういうことか?」とかブツブツ言ってる(笑)くれぐれも独りでいる時に限定した方がいい方法だ。

以上4つの方法を説明したが、共通してるのは「言語化する」こと。頭の中の情報は曖昧だ。言語化することで情報は明確になる。

捕捉になるが、読書にも有効だ。私は本を読みながら、大事な部分はボイスメモでスマホに入力する(1回目のアウトプット)。そこから無駄な部分を削ぎ取ってnoteでレビュー記事を書く(2回目のアウトプット)。普通に読むのと比べると、吸収量が違う。


アウトプットする4つのメリット

1.忘れられる安心感を得られる
2.自分だけの持論を明確にできる
3.状況を俯瞰して見ることができる
4.アイディアをストックし挑戦できる

1つ目の「安心感」は心理的な効果。

「メモしたら忘れていい」と思えることだ。ビジネスだと「誰に、いつ、何を連絡する」シーンが必ずある。私は会社のパソコンのスケジューラーとタスク機能に予定を全て入力している。つまり、記憶媒体機能を自分の脳からデジタル機器に移している。こうすることでTo Do漏れを防ぐことができる。そうなると、覚えておくストレスやプライベートで仕事についてモヤモヤすることがなくなる。

2つ目の「持論」はビジネスの場で一目置かれる効果がある。

持論のある価値の高い情報を提供すれば、信用を得ることができる。コメントすることで、論理構成力や自分で調べるチカラも向上する。具体的なニュースと私のSNSコメントを例に出してみよう。

ニュース
日本人の資産の増え方は、世界的に見て鈍い―。スイス金融大手クレディ・スイスが20日までにまとめた世界の富に関する報告書で、こんな結果が出た。世界全体では、2000年末から19年半ばにかけて成人1人当たりの資産保有額は2.3倍に膨らんだが、日本はわずか2割増。報告書では低金利や住宅価格の停滞などが原因と分析。00年末時点では日本よりも資産保有額が少なかった先進国にも次々と抜かれた。19年半ばの国別の保有資産額は、米国が00年末の2倍。英国は88%増、シンガポールは2.6倍、フランスも2.6倍となり、いずれも日本を逆転した。
コメント
「報告書では低金利や住宅価格の停滞などが原因と分析」は違うと思います。以下、日本とアメリカの金融資産の推移と比較。

【日本】
1995年 約1,200兆円
2019年 約1,800兆円
資産増加率 約1.5倍
株・投信の割合 14%

【アメリカ】
1995年 約2,300兆円
2019年 約9,800兆円
資産増加率 約4.2倍
株・投信の割合 46%

このデータから分かることは、アメリカ人は金融資産の半分をリスク性商品で保有し、資産を増やしているということです。よって、日米の資産増加の大きな差は、「リスクを取っているか」が1番の要因であると考えます。低金利や住宅価格の停滞よりも、単純に投資経験の差でしょう。

3つ目の「状況を俯瞰する」は仕事でミスしたり、誰かに注意されたときのマインドリセットに効果的だ。

感情的になったり、凹んだ心理状態だとパフォーマンスは悪くなる。そういう時には日記アプリに、まずは自分のネガティブな気持ちを素直に書いてみる。感情を吐き出してスッキリしたら、「何故そうなったのか?」を入力する。そうなると客観的に問題と向き合えるようになる。モヤモヤしたことは、まず吐き出してみることをおススメしたい。

4つ目の「アイディアをストックして挑戦」はレアな人材になるために効果的。

思い浮かんだアイディアを記録してる人は少数だろう。そのアイディアを実践している人は更に減る。すごくクリエイティブなことだけど、サラリーマンで実践してるのはほんの一握りだと思う。だからこそ価値がある。自分のアイディアだから、モチベーションも高い。

そもそも日本のサラリーマンは簡単にはクビにならない。会社経営者は失敗で倒産するリスクを持っているが、サラリーマンは失敗しても笑い話になるだけだ。サラリーマンこそが挑戦するのに最適な職業だと思う。挑戦し失敗した分、確実に成長できる。恐れることは何もない。


【あとがき】
最近、「メモの魔力」という本が売れてますが、本記事は完全オリジナルです(笑) 別記事にも書きましたが、情報の荒波で生きる現代人にとって大事なのは、持論という「灯台」を持つことだと思います。そのためにはアウトプットするしかないです。毎日アウトプットしてると知識は増え、専門領域以外にも詳しくなっていきます。是非、お試しください!


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宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。