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肩書と出世に対するアンチテーゼ

日本人って肩書に弱いんですよね。まず横文字に弱い。
「CEO」とか「President」とか「シニアマネージャー」などの肩書が付いてると盲目的に「なんかスゴイ人」って思う癖がある。
名刺に記載された文字が脳に刷り込みを行っているように思う。

だがハッキリ言おう!
「肩書が凄くても、大したことないビジネスマンは沢山いるよ」と。
「社長でも、ダメな人も結構いるよ」と。

一応私はそれなりの銀行で法人営業をしている。仕事上、沢山のサラリーマンや取引先の社長と話をしてきたので、信じてもらって構わない。(信じるかはあなた次第)

なんかもう「江戸時代の封建制度がDNAに刻まれてるのか?」ってくらい日本の会社の組織や人間関係は縦構造になっている。ほとんどの人々は疑問に思うこともなく、それを享受している。
にもかかわらず、飲み会で上司の悪口を言いまくるのだ。
なんの生産性も建設性なくて、ウンザリする。

社長であろうが、上司であろうが関係なくない?と思う。
部下や後輩に対して肩書で高圧的になるのも違う、と思う。

福沢諭吉はこう言った。

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。

誰かを尊敬するとき、あなたは肩書に惹かれるだろうか?
違うだろう。その人自身に魅力を感じるから尊敬するんだ。
繋がりたい人に肩書は関係ない。中身があるかどうかだ。

日常的には当たり前のことなのに、仕事になると途端に出来なくなる。
例えば、大企業勤務のサラリーマンならこんな具合だ。

とある日、会社の社長があなたが働いている部署に顔を出す。直立不動で10分前から待ち受けるサラリーマンたち。みんな作り笑いに必死。「社長に失礼なことがあってはならない」と上司に言われているし、出世に響くかもしれないからだ。

もう、アホか!!と思う(笑)

まさに前時代的。身分制度や君主制があったのは江戸時代でしょ。
社長はあなたの名前も知らない。
サラリーマンにしても、現場の仕事に社長は関係ない。

私が職場の人間関係で軸にしているのは1つだ。
「上下」ではなく、「水平」に誰とも接すること。

上司であっても関係ない。
上司から言われたことでも納得できない時は「納得できません」と言う。たまに激論になるときもあるけど、別に構わない。納得できずに「上司の命令だから仕方ない」と思う(=思考停止)よりは遥かにいいからだ。

思考停止して、言うことを聞いてるだけの人間にはなりたくないし、納得は仕事を進めるうえで何よりも優先されるものだと思う。

だからって感情だけで反抗したりしない。組織人としてロジックは必須だからだ。正直、感情をコントロールするのは非常に難しいが。。。

別に私のやり方を推奨してるわけではない。
かなりアウトローだからだ(笑) 出世したい人はすればいい。

しかし令和の時代になった今、「出世こそが成功」という図式は成り立たなくなってると感じてる。
日本が高度成長したのは過去の話だ。今や年功序列は崩壊しつつある。長期スパンでは終身雇用も無くなっていくだろう。時代が変わってるのであれば、仕事に対する価値観も変わって当然ではないか。

だけど多くの人は、社会の中で会社に重きを置いている。
年齢が上がるほどその傾向は顕著だ。
「出世するためには…」
「偉くなれ」
上司に何度言われただろう。
批判する気もないが、その人たちは『会社で出世する』ことが成功であると信じている。

高度成長期はそれで良かっただろう。
何故なら出世して金銭的に豊かになるのと比例して、生活も良くなったからだ。経済が拡大しているから、「今よりも未来は良くなっている」という希望もある。何よりも周りと合わせて生きていれば不安にならずに済む。

令和になった今はどうだろうか?
数年後のことすら誰にも分からない。名だたる大企業が早期退職制度を導入し始めた。もはや会社は自分を守ってくれないと考えた方がいい。
そうであれば、会社に固執するのが馬鹿らしくならないだろうか。

それに私も含めて社会人は「代替が効くもの」だ。
私やあなたや社長が死んでも、問題なく会社は回る。
大局的には首相や大統領が死んでも、社会は何の問題もなく回る。

落ち込むことはない。目線を変えたらいいだけだ。
大切な人、例えば家族や友人にとって私(あなた)は「代替が効かない存在」であり、かけがえのないものだ。
仕事は人生の一部分にすぎない。

私は付き合い残業なんてしないし、有給も消化する。
理由はシンプル。早く帰りたいし、休みたいからだ(笑)
本音はみんなそうだろう。周りを気にしているだけで。

仕事をサボってるわけじゃない。
でも昇進に興味はないから、上司におべっか使うこともなく「やりたいこと=お客さんに提案したいこと」に時間を使っている。

仕事で重視しているのは2つ。
①この仕事は社外で通用するのか?
②この仕事は顧客に価値を与えるのか?

営業の極意は「お客さんを自分のファンにする」ことだと思う。
そこには会社名も肩書も関係ない。その上で会社に貢献する案件を獲得できれば、上司であろうとその案件を否定することはできない。

だからサラリーマンは社内という狭い『中』ではなく、社外という広い『外』を第一に考えないといけない。

人間関係を水平にする。お客さんに寄り添う。


これが私のアンチテーゼの解である。

#コラム #肩書 #出世 #ビジネス #仕事 #アンチテーゼ


宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。