ラスボスが高人さんで困ってます!3
昼間、高人さんの匂いを嗅いでから身体がおかしい。昂りが収まらない。
夕食を食べて、後片付けや風呂も済ませて、いつも通りにそれぞれの部屋に入ったとこまではまだ良かった。高人さんの前では平気な顔をしていれたのだけど…。
暗い部屋に入り布団にうずくまる。
「なんだ…これ…っ」
身体の真ん中にぽっかり穴が空いたような喪失感と、それを補いたい焦燥感。欲情して乱れた呼吸は、意識して正常に戻す。
「…っ…はぁ…ふ」
性欲だけなら、まだ抑えられるのに、この喪失感に涙が止まらなくなる。