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ラスボスが高人さんで困ってます!

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たがいちちゅんたかの異世界ファンタジー!勇者ジュンタと魔王高人の長編ラブストーリー!二次創作ですが、初めての方でもわかるものを目指します!
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記事一覧

ラスボスが高人さんで困ってます!37

「アッ……あ゛ぁッあっ!」 「高人さん凄い。……いい匂い。気持ちいいですか?」 ゴプッゴ…

ラスボスが高人さんで困ってます!36

小鳥の囀る声が聞こえる。風が木々を揺らし、その葉の朝露を振り落とすと、俺の頬をピシャリと…

ラスボスが高人さんで困ってます!35

風を切る音だけが耳に響く。 どれくらいの時間を飛び続けているだろうか。太陽はすっかり沈み…

ラスボスが高人さんで困ってます!34

翌日、俺が朝食を作っていると、高人さんがヨタヨタと居間にやってきた。 「てんめぇ……むち…

ラスボスが高人さんで困ってます!33

「ちょ、ちゅんたッ……まってッアッあぁ!!」 「まだです、まだ……もっとッ」 気付けば障…

ラスボスが高人さんで困ってます!32

眼下には紅葉が秋の山々を彩り賑やかす。 この地に生きる命達が、冬に向けてその身を肥やす時…

ラスボスが高人さんで困ってます!31

次の日、高人さんには部屋で休んでもらい、俺は港に仕事に行く。高人さんの学舎も今日はお休みにした。 例によって恨めしそうに俺を見ていたが、俺としてはあのまま家に居てもらった方がありがたい。せっかくたくさん注いだのだから。 俺は幸せにユラユラと尻尾を揺らしながら港へと歩く。 「おはようございます。」 商会の暖簾を潜ると明るい栗色の髪をした犬の獣人の青年がにこにこと俺を見た。 「あ!准太さん!おはようございます!」 「おはよう涼くん。積荷の書き出しするよ。今日の分はある?」 「

ラスボスが高人さんで困ってます!30

とりあえず、2人で朝食を食べる事にし、勇者が目の前に居る事を不思議に思いながら、茶碗と箸…

ラスボスが高人さんで困ってます!29

翌日、朝起きるとチュン太の姿は無く、俺は慌てて飛び起きた。 「いた……っつ……アイツほん…

ラスボスが高人さんで困ってます!28

昼間、ミストルに帰る話をしてからチュン太の元気が無い。いつも通りにこにこしているかと思っ…

ラスボスが高人さんで困ってます!27

運命からは逃げられないのだろうか。 風呂で泥を落としながら俺は足元の石畳を見つめる。 ざ…

ラスボスが高人さんで困ってます!26

秋も深まり、庭の柿の木は見事な実を付け枝をしならせる。山の紅葉は自宅からでも分かるほどに…

ラスボスが高人さんで困ってます!25

眠くて眠くて仕方がない。 「……んン。」 朝日が眩しくて身じろぎすると、隣で高人さんが目を…

ラスボスが高人さんで困ってます!24

ふっと目を覚ます。光がやけに眩しい。朝? チチチッチチチッと、外で小鳥が鳴いている。 まだ眠くて身じろぎをすると思いの外身体が動かなくて無理やり動かすか迷いながら布団の隣を見ると、寝ていたはずの高人さんが居ない。 「高人さん……?……っ」 怠い身体を起こして、耳を澄ますと、カタ、コト、と音がする。 家にはいるのか……。 ホッとして、窓越しに太陽の位置を見てみると少し高い位置で大地を照らしている。 「寝過ごした……のか?」 やけに掠れた声に驚き、自分の喉に触れる。 立