~公認心理師試験対策~科目担当講師が薦めるオススメ参考書(心理検査編)
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こんにちは。武藤です。
今回の投稿も、公認心理師試験の対策向けの内容です!!
「心理アセスメント」、主に「心理検査」を担当しているので、今回も心理検査関連でおすすめの参考書を紹介します。
ちなみに、担当している科目は「心理検査」「障害者心理学」「福祉心理学」です!!
これまでの投稿記事はこちら!!
有料記事(100円)【公認心理師試験対策】科目担当講師が教えます!!重要キーワード解説・障害者心理学『TEACCH』|大学院・大学編入専門塾 京都コムニタス (note.com)
有料記事(100円)【公認心理師試験対策】科目担当講師が教えます!!重要キーワード解説・障害者心理学『応用行動分析』|大学院・大学編入専門塾 京都コムニタス (note.com)
無料記事【適応行動の検査の本】~公認心理師試験対策~科目担当講師が薦めるオススメ参考書(心理検査編)|大学院・大学編入専門塾 京都コムニタス (note.com)
無料記事【TEACCHの本】~公認心理師試験対策~科目担当講師が薦めるオススメ参考書(障害者心理学編)|大学院・大学編入専門塾 京都コムニタス (note.com)
今回オススメの参考書
『精神・心理機能評価ハンドブック』
200近い、医師や有名な心理の専門家がそれぞれの検査を分かりやすく紹介しています。
この本、ほんとにすごいんです!!!
「心理検査」の分野を担当している身からすると、心理検査を概説している参考書って実は意外と少ない…だからめっちゃ貴重です!
最近では「発達障害」とか「認知症」とか、そういった関連の検査を紹介している本は数冊売られています。
でも、公認心理師試験の対策をするにはそれだけでは足りない…
これまでの過去問を一通り解いたことのある方なら分かると思います。
試験に出題がある検査って、実は医療とか福祉とか本当に広い領域に満遍なく関係のある検査が出題されます。
オレ、WISCって知ってるよ!!知能検査でしょ!!
私は、認知症の検査なら、長谷川式もMMSEもバッチリです(^^)/
こんな方々もおられるかもしれませんが…
そんなレベルでは歯が立ちません(-_-;)
公認心理師試験の「心理検査」の知識はなかなか甘くないのです…
そんな厳しい試験対策において、大きな戦力になる一冊です!!
1つめのポイント
「とにかく紹介されている検査が幅広い」
この本、一体いくつの心理検査を紹介しているのか…
なんと200弱!!
こんな本見たことありますか?笑
私は他に見たことはありません。
公認心理師試験では、「発達障害に関連する検査」「高齢者に関係する検査」「精神症状を評価する検査」など、出題される検査は多彩です。
特に、発達障害に関連する検査は本当に出題数が多いです。
この手の分野の検査は知能検査や発達検査は当然知っているべきものです。
でも、さらに自閉スペクトラム症の傾向を評価する検査や、認知機能を評価する検査など、非常に細かい検査の知識も問われます。
AQ-Jって、どんな検査か知っていますか?
RBMTって、何をアセスメントする検査ですか?
CARSとCAARSの検査の違いを知っていますか?
PVT-Rって、発達のどの部分を評価する検査ですか?
3歳の子が受けられる知能検査が、パッと頭に浮かびますか?
このレベルの知識は当然問われます。
でも本番では、もっと高度な知識を求められます。
いくつもの検査の詳細を比較して、最善の選択をできないといけません。
この本は、そういった高度な知識を伝えてくれます。
Y-BOCS、IES-R、HAM-D、LSAS-Jもしっかり載ってます!!
EQ-5DもK6も紹介されているので、本当に本当にこれまでの第6回試験までの心理検査の知識も網羅できると思います!
2つめのポイント
「試験対策用の理解ができる本」
心理検査の担当講師だから、ハッキリ言います!!
試験対策において求められる知識と、実際に心理検査を専門業務として行うために求められる知識は、全く異なります!
受験者の方のなかには、極たまに「検査が実際にできるくらい知識を身につけないといけない」と思っておられる方がおられます。
でも、そこまでつきつめてしまうと、これまで出題された80以上の検査を全部つきつめないといけない…到底勉強時間が足りませんよね。
試験対策では、それ用の知識が求められます。
この知識がどんなものなのかは、過去問をしっかりと解くことで出題傾向を捉えて、把握していくことができます。
過去問を解いてもなかなか具体的に掴めない方、自信が持てないという方はぜひ京都コムニタスの講座を受けていただいてもいいと思います。
プロが正確な傾向をお伝えすることができるでしょう。
本の紹介に戻ると、
試験対策用の、深すぎず、浅すぎず、ちょうどよい知識が得られるバッチリの本です。
検査の「評価の対象」「対象年齢」「実施の方式」などはチェックポイントです。
3つめのポイント
心理検査に関する参考書の最大の注意点!!
「古い情報ではなく、新しい情報が記載されていること」
これは本当に落とし穴です。
心理検査って、改訂されていくものが多くあります。
その時々で、最新のバージョンがあるんです!
これ意外とみなさん知らないことが多くあります。
図書館で何となく検査の本を見て、それを勉強していても、その検査の内容が古いものであったら、試験で活用できません。
むしろ間違った知識を勉強してしまうこともあります。
最新の検査の情報が紹介されていることが必要条件です。
この本は、全てではありませんが、多くの検査が比較的新しい検査を紹介してくれています!!
ちなみに、最新の検査の情報を得るには、知る人ぞ知る方法があります!!
本当はあまり言いたくないですが…笑
それは「心理検査を販売している会社の商品紹介ページを確認すること」です!!
例えば、WISC-5、Vineland-Ⅱ、KABC-2などをインターネット上で検索をかけてみるとヒットすると思います。
日本文化科学社やサクセスベル株式会社のホームページはとても分かりやすいです。
ぜひ確認してみてください。
試験対策の勉強
これまでの記事でも何度かお伝えしています。
試験対策において、
「まず出題傾向を把握すること」
「合理的に勉強を進めること」
私はこの2つが大切だと思います。
独学で学習を進めることも良いです。
でも、不合格を何度か体験したことがある身としては、やっぱりお金がかかったとしても、その道のプロに頼り、しっかりと実のある試験対策を進めていくことが良いと思います。
試験対策の学びと、専門家としてやっていくための学びは異なります。
可能な限り一発で合格し資格を取得することで、可能な限り早く、自分が働いていく上で必要な学びを深めていくことが良いでしょう。