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教員を辞めた理由 part.4

いつもお読みいただきありがとうございます!

今回は教員を辞めた理由についての続きを書いていきます。
part.3までの内容についてはぜひそれぞれの記事をお読みください。
まずはこの記事の目次です。

目次

・学校というコミュニティの課題
・学校は一つのコミュニティ
・まとめ

学校というコミュニティの課題

part.1の記事で、私が教員を辞めた理由を四つ挙げました。
その二つ目となるのが、この課題です。

皆さんは、学校とは何をするために行く場であると思いますか?

この質問に対して、いくつかの答えが思い浮かぶと思います。
では、その思い浮かんだ答えは、学校でないとできないことでしょうか?

例えば、最も単純な答えとして「勉強」を取り上げてみましょう。
学校は「勉強」をするために通う場である、と仮定します。
そうすると、学校以外でよりしっかりと勉強をすることができる場があった場合、学校の存在意義が薄れてしまいます。
そして、おそらく皆さんの頭の中には、勉強することに特化した「塾」の存在が思い浮かぶでしょう。

学校を、「勉強」をするために通う場として認識してしまうと、学校でなくてもできるという意見が必ず生まれてきます。

では、学校でないとできないこととはどのようなことでしょうか。
そして、学校とは何をするために行く場であるのでしょうか。

インターネット上に様々なコンテンツが存在しており、塾や予備校などの教育サービス業界も素晴らしいサービスを提供している現代において、この二つの質問は案外と難しい質問であるように感じます。
ただ、少なくとも現職で教員を務められている方であれば、自分なりの答えを持っておく必要があると思います。

しかし、ここまで学校を取り巻いている環境が変化してきているにもかかわらず、なかなか柔軟に変化していくことが難しいということが、学校というコミュニティが抱える課題であると思います。

学校は一つのコミュニティ

先ほどの質問に対して、私が教員を務めている間に持っていた答えが次の通りです。

学校でないとできないこと、それは、一つのコミュニティを形成し、あらゆる目標に向かって運営をすることだと思います。
学校とは、社会という大きな世界を形成する単位であるコミュニティの運営についてを学ぶ場なのです。

学校生活を送っていると、クラスの平均点を高めるために協力して勉強すること、運動会や体育会などの学校行事で良い成果が出せるよう協力することなど、様々な種類の目標が生まれてきます。
そして、そういった目標を児童や生徒たちが見失うことのないように、そして目標達成に向けてサポートすることが教員の役割だと思います。

コミュニティの運営について、学校で多くの児童・生徒が主体的に取り組むことができれば、学校を卒業してからも大きな力になるでしょう。

しかし、現在の教育現場を見てみると、やはり教員からの指示が多く、児童・生徒たちがなぜその指示が出されているのかについて考える時間等があまりありません。
おそらく、ゆとり教育以前はもっと激しかったのではないかと思われます。教員からすると、そうした方がスムーズにクラス運営や部活動運営、授業展開ができるのです。

授業で取り扱わなければならない内容が多く、スムーズに授業を展開しなければならないという状況も実際にあります。
しかし、これだけ情報が溢れている社会で、果たして知識を覚えることだけが必ずしも大切なことでしょうか。
情報が溢れている中から正確な情報を適切に収集する力の方が重要ではないでしょうか。

何に時間を費やすべきであるのか、児童・生徒たちに、なんのために何を身につけてもらいたいのかなど、本来教員が持っておかなければならないマインドがあまり感じられないのです。

その原因は、以前の記事で扱った、教員が抱える課題にも繋がってきます。
教員もいっぱいいっぱいなのです。
学校というコミュニティをうまく運営できていないのです。

児童・生徒がコミュニティの運営について学ぶことができるように、教員側が学校というコミュニティの運営について見直す必要があるのです。
しかしそれは、学校単位できることだけではなく、国レベルでの改善も必要となってくるのです。

まとめ

社会にはあらゆるコミュニティが溢れています。
それらのコミュニティは、時代にあわせて変化することができているでしょうか。
何かを変えることは非常にエネルギーが必要なことです。
しかし、変化に適応できないようなコミュニティは存続することが難しいでしょう。

私は、学校というコミュニティが変化していくビジョンが全く見えませんでした。
それは、今のままでも学校として存在できているからです。
変えた方が良い、という認識があっても、変えないとまずいという危機感レベルの認識になるまで動きはないだろうと感じたのです。

以上が、私が教員を辞めた理由の二つ目、学校というコミュニティの課題でした。
次回は、三つ目の理由「理想と現実」についてです。

いつも最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!
それでは次回もお楽しみに!

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