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アメリカ留学事件簿~詐欺編

アメリカ留学事件簿、第二弾ということで、私がアメリカ留学時代に詐欺にあいかけた、いや、詐欺に実際にあった話をします。すごいですよね。笑 思い返すと結構事件が多かった留学生活で、日本にいてたらあまり出会わないことばかりだったなと思います。ある意味異文化体験ができたことと、もっと気をつけよう!と危機管理能力を高めてくれたらアメリカ留学生活に今は感謝です。

事の発端は飛行機の急な欠航だった

その当時、アメリカのシカゴに留学していた私は、日本から姉が遊びに来ていたので、一緒にニューヨークに遊びに行くことに。問題はニューヨークからシカゴに帰る飛行機、空港で起こったのです(飛行機の事件もあったので、それはいつかまた書きます)。

1月の初めでちょうど大寒波の頃。空港に着いた時、普通に私たちの飛行機は予定通りに飛ぶ予定だったのですが、天候不良により遅れ、何時間も待って挙句の果てに夜の21時ぐらいにすべて欠航が決定。

その日に帰る予定だった私たちは絶望し(もちろん飛行機会社がホテルを手配してくれる訳でもなく、空港に泊まれるわけでもなく)、急にその夜からホテル探しが始まったのです。

英語ができない姉と、留学1年目でまだつたない英語しか話せなかった私は不安とストレスと待ち続けたことによる疲労困憊の中、急遽その日泊まるホテルを探さないといけなかったのです。

ホテル探しはネットで

二人で空港の椅子に座りながら、ひたすらその日泊まれそうなホテルをググりつつ、その日に泊まらないといけないため、ネット予約ではなく電話で空きを聞かないといけない状態でした。姉にホテルの候補を探してもらいながら、ホテル名を聞いた私はそれをさらに検索してホテルに電話。ここがやってしまったポイントだったのです。

何が、というと、ホテル名を探して一番上に出てきた電話番号のところに電話をして、予約をし、クレジットカードで支払いをしたのです。そこから予約完了のメールまで届き、迎えの車(シャトルバス)も来たので、ようやくホテルに着いてチェックインだ!やっと数時間もの戦いを終えて、ホテルで休めると思った矢先・・・

意気揚々とチェックインを済ませようとフロントに行った私。名前を言って、さっき予約したばかりと伝えると、「予約されていないよ」と。もしかしたらシステムの反映に時間がかかるかも、ということで、しばらく待ちながら予約を再度探してもらうと、「予約されていないよ」と。

22時過ぎ、もうすぐ23時になろうとしていて、見知らぬ土地でうまく通じない英語で疲労困憊の中、「予約されていないよ」と。もうパニックです。メールを見せながら、「ほら、ここに予約完了と出ているし、お金も支払ったし、ホテル名も合ってるし、予約されていないのはおかしい!」と抗議するものの、「予約されていないよ」と。

キャンセル料100%+一泊料金

もう、ぶち切れでした。笑 でも、どうやらよくよくメールを見てみると、ホテルに直接予約を入れていたのではなく、ホテルや航空券予約をするいわば旅行サイトで予約を入れてしまっていたのでした。姉に言われたホテルをネットで探して、一番上ですぐ出てきた電話番号にかけた私。あたりまえにそれはホテルだと信じ込んでいたのですが、ホテルではなく旅行サイト。

そこからはチェックインもできない中、速攻旅行サイトに「ホテルに確認されたら予約されていないって言われてんけど!」と抗議のメールを送ると、すぐに返事が来て「予約はされています。今キャンセルすると100%キャンセル料が発生します」と言われ、頬を伝う涙。

「私はただホテルで休みたいだけなのに、なんでそんな簡単なことができないんだ!疲れた!お金支払ったのに予約はされていないわ、逆にキャンセル料払えって何や!」とぶち切れる思いと疲れと不安とで思わず涙。

ホテル側に確認すると、ホテル側はそんな事情わからないから、とにかく今泊まりたければ一泊の料金を支払ってください、とのこと。とりあえずもう疲れきっていたので、二重の支払いになってしまうけれどもとりあえず支払って部屋に入りました。

戦いはここから。

部屋に着いて早々、これはおかしいと思い、そこからその旅行サイトを調べ上げると、よく詐欺を働く会社だということが判明しました。まるでそのホテルのスタッフかのように装って、予約を取り次いで結局は予約をせずにお金だけ取る詐欺(今回の私のケース)。スイートルームなど良いランクの予約をしているのにも関わらず、現地に着くとエコノミーランクの部屋になっていた詐欺。連泊で予約したのに、1泊しか予約されていない詐欺など。様々な詐欺を行っている会社でした。しかも巧妙なのが、毎回詐欺を行っている訳ではなく、基本は普通に予約はしてあげた上で、時々詐欺をかけていたようで、口コミは全体的には結構評判が良かったのです。

「うわ、やられた」と思いつつ、「ここはもう絶対に負けない!」と闘志がみなぎってきました。一日疲れ果てた後にも関わらず、ここで泣き寝入りしてはいけないと決心し、アメリカ流や!と早速その会社に連絡をしました。

やりとりをする中で、他の人の口コミに書いてあったこと、お金は払ったのにホテルに予約をされていなかったのは明らかに詐欺であること、こちらは証拠もあるから本気で訴えることを伝えました。

初めは取り合ってくれなかったその会社も、私が本気で訴えると告げるとそこで諦めてくれ、「すぐに返金をするから」と言ってきました。

本当に「郷に入っては郷に従え」で、アメリカにいるからこそ弱くなって泣き寝入りせず、こっちも本気で戦おう!訴える気で戦っていこう!の気持ちで戦ったからこそ、詐欺で取られたお金を取り返すことができたのです。

アメリカ留学でのこの体験は英語だけではなく、アメリカでしっかり自分の力で戦っていくこと、泣き寝入りしない強さを教えてくれ、そこからは何かあったとしても泣き寝入りせずに、英語がうまくできなくても関係なくしっかり意見を伝えていくことを学びました。

それでも他にも事件は起こったので、他の事件についてはまたご紹介します。皆さんもどこかに留学、移住した時には、「郷に入っては郷に従え」で、負けずに頑張っていきましょう!

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