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就活のWEBテストの件

就活って何なんだろうな…とあらためて思った人も多いのではないでしょうか。

#日経COMEMO #NIKKEI

日経新聞の春秋。就活におけるWEBテストの替え玉事件を扱っていました。
冒頭のセリフは、朝井リョウ氏の小説から。
さらに「他人の手を借りる不正は以前から横行しているという。学力ではなく協力してくれる友人がいるかを調べるテストだ、と小説にもあった。」とも書かれています。

なんだかモヤモヤしますね。

替え玉が犯罪であるのは間違いありません。にもかかわらず、当事者たちは罪深いこととは思っていませんでした。依頼された側は「やりがいがあった」と別の記事で書かれていました。

就活について、若者たちは多かれ少なかれ矛盾を感じています。

新卒入社向けの研修を担当したときのことです。「前提を壊して仮説を立てる」というアサンプションスマッシングをグループワークで取り扱いました。疑うべき前提は「就活で当たり前とされていること」としました。

すると「エントリーシート」や「ガクチカ」が出てきました。「学生時代、力を入れたことをエントリーシートに書く」のがあたり前になっているが、そんなの何とでも作文できてしまう。私たちの個性を求めているようでいて、画一的なやり方をしているという矛盾を感じる。でも、抗ったところで不利になるだけ。本当に優秀かどうかは、入ってから証明すればよい…そんな思いを持っているようでした。

今回の春秋の結びにあるように、もちろん内定が人生のゴールではないでしょう。でも、そんなことは当の本人たちも分かっていることです。それでもゴールは設定されてしまう。越えてすすむためのゴールというより、そこで終わってしまうような危機感であり、虚しさです。

そうした矛盾を押し付けてしまっていることは、確かです。

それでも、やはり。
見ず知らずのオヤジの言葉で申し訳ないが、綺麗ごとをまっすぐに言いたいと思います。

自分と向き合う機会から逃げてはいけない。

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