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You must unlearn what you have learned.(思い込みを捨てなさい)

You must unlearn what you have learned.
アンラーンについて、調べているうちにヨーダの名言に行き当たりました。

ここのところ、リスキリングや学びなおしという言葉がよく使われます。また、同じようによく聞く言葉にアンラーンがあります。

このアンラーンは、unlearnと書くので、あたかも「学ぶな」と思われがちです。そうではなく「固定観念を捨てる」ということです。

learnのもともとの意味は、「轍(わだち)」や「軌跡」です。様々に経験をしたり、教えを受ける中で考え方や習慣を身に着けることといえるでしょう。

たしかに、同じことを続けていれば、轍ができ、あまり考えずに行動できます。「学んだ」とはそういう感覚です。一方で、この轍があるがゆえに、頭が固くなってしまうこともあります。したがって、時にこの轍をならして、新たな道へと歩み出すことが必要になるわけです。それをアンラーンといいます。

あるテレビ番組で、アナウンサーが剣の達人から手ほどきを受けていました。筋が良いのか、教えられた型通りの動きをすっとこなすことができました。ところが、指導を受けながら繰り返しているうちに失敗も目立つようになりました。達人は「学ぶことで、ああしてやろう、こうしてやろうと考えだすと動きに迷いがでる。剣の動きは心の表れ。無心で剣を振れるように心を鍛えるのが修行の目的」とおっしゃっていました。同じく、剣の達人であるヨーダが言わんとしてるのも「心」を鍛えよ、ということでしょう。

私たちは、目標を立てて仕事をします。その際に轍に気づいてないことも多いように思います。つまり、いつも通りのできる目標を選んでいることに無自覚です。

良くも悪くも世の中は変化します。お客さまのニーズも変わっていきます。その声に素直に耳を傾けて、いつもと違う目標へ進もうとすれば、囚われている轍に気づくかもしれません。そうした素直な心を育てるのがアンラーンの本質だと思います。

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