第154話「協力要請」
スマホが振動し、目を覚ますと降車駅に着いていた。
「スンマセン!」と叫んで、慌ててホームに降りる。
ふぅー、あぶなーと息が漏れた。
ジーパンのポケットに手をつっこみ、マナーモードのスマホを抜き出すと、画面には『原田エミリ』の表示。
同じ大学のテニスサークルに所属する後輩の名前だ。
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