小林丸々

小説家。「本当はこわい話」シリーズ(角川つばさ文庫)。「てのひら怪談」(ポプラ社)など。noteには「意味が分かると怖い話」を連載しています。

小林丸々

小説家。「本当はこわい話」シリーズ(角川つばさ文庫)。「てのひら怪談」(ポプラ社)など。noteには「意味が分かると怖い話」を連載しています。

    マガジン

    • 第6集「意味が分かると怖い話」【連載中】

      2023年以降に投稿した意味怖を載せるマガジンです。 何話まで書けるか分からないので、基本的には購入しないでください。 応援としてのご購入なら助かります。

    • 第5集「意味が分かると怖い話」

      2020〜2022年に投稿した意味怖を載せるマガジンです。

    • いろいろメモ

    • 第4集「意味が分かると怖い話」

      30話の意味怖が収録されています。(91話〜120話) 各話は独立した短編のお話です。 お話はインターネットからのコピーではなく、オリジナルの意味怖です。 各話に解説があり、解説分の記事を含めると総数60記事が収録されます。 第4集は、2018年〜2020年初頭に執筆した作品が収録される予定です。

    • 第3集「意味が分かると怖い話」

      30話の意味怖が収録されています。 各話は独立した短編のお話です。 お話はインターネットからのコピーではなく、オリジナルの意味怖です。 各話に解説があり、解説分の記事を含めると総数60記事が収録されます。 第3集は、2016年〜2017年頃に執筆した作品が収録されています。

    最近の記事

    第154話「協力要請」(解説)

    サークルの部長をしている大学生が、語り手のお話ね。 帰宅途中の語り手のもとに、後輩のエミリちゃんから電話があったわ。 内容は、協力要請。 彼氏から別れを切り出されてしまった彼女は、関係修復に助力してほしいと語り手にお願いしている。 語り手は、エミリちゃんに料理を教えればいいのだと理解して、協力を了承したけれど……。 『私、料理を教えてほしーなんて言ってませんよ』 彼女にそう否定されてしまったの。 語り手は勘違いしていたみたいね。 だけど、だったらエミリちゃんが恋人

      • 第154話「協力要請」

        スマホが振動し、目を覚ますと降車駅に着いていた。 「スンマセン!」と叫んで、慌ててホームに降りる。 ふぅー、あぶなーと息が漏れた。 ジーパンのポケットに手をつっこみ、マナーモードのスマホを抜き出すと、画面には『原田エミリ』の表示。 同じ大学のテニスサークルに所属する後輩の名前だ。 振動するスマホをかざして改札を抜けてから、受話ボタンに指を置く。 「あっ、部長ぉー。今だいじょーぶですかー?」 甲高い声が鼓膜に響いて、音量を一つ落とした。 「ああ、大丈夫だよ。起こして

        • 第153話「犯行動機」(解説)

          男性二人が会話をしているわ。

          • 第153話「犯行動機」

            「川村さん、見たかい? 今朝のニュース」 「見てないけど、何かあったの?」 「伊野尾町で、若者に50代の男性が殴られたって」 「えっ、伊野尾ってとなり町じゃないか」 「うん、そうなんだよ。お目覚めテレビのアナウンサーが犯行現場ですって言って、聞き慣れた地名を口に出したからビックリしちゃったよ」

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          • 第3集「意味が分かると怖い話」
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            ¥500
          • 第2集「意味が分かると怖い話」
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            ¥500

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            第152話「注文の多い客」(解説)

            不動産屋で働く女性が語り手のお話ね。 彼女が一人で店番をしていたとき、お客さんがやって来たわ。 背中を丸めて、分厚い眼鏡を掛けた、どこか頼りなさげな青年。

            第152話「注文の多い客」

            タチバナ不動産――明るい緑の塗料で店名の書かれたガラス戸が、横にスライドする。 初冬の寒風が、店内に吹き込んだ。 店長はお客さんの内見に付き添って外出していたので、狭い店内には私一人だけ。 こっくりこっくりと居眠りをしていた私は、よだれを垂らしていないかと、口もとを軽く拭って確認してから、入り口に顔を向けた。

            第151話「危ないから、知らない大人には」(解説)

            青年が語り手のお話ね。 彼には歳の離れた妹がいるみたい。

            第151話「危ないから、知らない大人には」

            僕には歳の離れた幼い妹がいる。 名前は葉月と言う。 どちらかと言えば対人関係に消極的で孤独を好む僕と違って、葉月は明るい性格で人懐っこい。 それは人としては悪いことではないのかもしれないのだが……。 何度注意しても葉月は、知らない人にホイホイとついて行ってしまうのだ。 大抵は同世代の子どもを追いかけていって、公園なんかで、わーきゃー叫んで遊んでいるだけなので実害はない。 しかし、こないだは危ない目にあった。

            ios16.1「日別メモ帳」ショートカットの挙動に関して

            ios16.0で起こっていた不具合(↓)は、16.1で修正されていました。 普通に動くようになりました。良かった。 あとは、画面にインプットボックスが表示されているのだから、勝手にソフトウェアキーボードを開いてほしいなあ。 これはios16.2で改善されることを期待します。 ※「日別メモ帳」は以下を参照ください↓

            第150話 「一日一善ノート」(解説)

            本編 解説 小学校の先生が語り手のお話ね。 彼女のクラスでは、『一日一善』を児童の目標にしているみたい。 1日に1つは良いことをしましょう! ってことね。すばらしい取り組みだわ。

            第150話 「一日一善ノート」

            昼休みの職員室。 今日も私の机には、児童たちから集めたノートが積み上がっていた。 どのノートの表紙にも同じように、『一日一善ノート』と書かれている。

            ios16.0「日別メモ帳」ショートカットの挙動に関して

            自作のショートカット「日別メモ帳」ですが、ios16.0のiphoneではうまく動かない点がありました。 (試したのはios16.0.2) ※「日別メモ帳」は以下を参照ください↓ ios15時と同じように、「今日のメモの作成」はできるのですが、「今日のメモに追記」しようとした際に、「どのメモに追記しますか?」みたいな選択画面が表示されてしまいます。 その選択画面で追記先のメモを選んでタップすれば、問題なく挙動しますので、運用上の問題はないのですが、ios15のときより操

            第149話 「可能性」(解説)

            女性が語り手のお話ね。 彼女は素敵な人と出会えたみたい。 見た目が好みで、仕事もバリバリとこなしているような男性なんだって。

            第149話 「可能性」

            こないだ、とってもカッコイイ人に出会ったんだ。 私の好きなあっさり顔のイケメンで、背も180センチくらいあるの。 服装も洗練されてて、都会の大人って感じ。 年齢は3つ上で29歳。東京でベンチャー企業を経営してる人なんだってさ。 ヤバいでしょー? 私にとっては理想の男性だった。

            第148話 「災い転じて福となす」(解説)

            男性が語り手のお話ね。 災い転じて福となす。 彼は、この格言を地で行く経験をしたそうよ。

            第148話 「災い転じて福となす」

            災い転じて福となす。 有名な格言だが、そういうことは本当に起きる。 ここ一年の間に、僕の身に起きた出来事を思い返せば、心底実感できることだよ。 災いと呼べるような悪いことが、いくつも重なった。 だけど、そのおかげで、僕は大金を手に入れることができた。