半年間の振り返り・働き方を少し変えてみる

9月も残りあとわずか。お彼岸も終わり、ユリの収穫も落ち着いてきました。この半年間、色々と働き方を模索した結果を振り返りつつ、今後の働き方について書いてみようと思います。


4-5月

前の仕事を辞めて1〜2ヶ月経ち、チューリップの収穫も終えて農閑期に入った時期。

花農家:花屋:その他 = 4:0:6

この時期は農作業はないため、事務作業や球根の管理業務を手伝っていました。収穫物がないので花屋としての出店活動はお休み。その他の時間は、機会をいただいた業務委託の仕事をしていました。

この時期は予定を埋めたい(できるだけ空白の時間を減らしたい)という気持ちが強く、空回りしていた部分があったなと思います。長期で関われるプロジェクトを探したり、店舗を作るための物件を探したりしていました。常時打ち込むことのできる何かを欲していた時期でした。

退屈をコントロールする

その頃に読んだ『暇と退屈の倫理学』という本の内容が強く印象に残っています。やることはあるけど何となく日常が退屈だと感じてしまう人に刺さる内容だと思います。

  • 退屈の第一形式:暇で退屈している状態

  • 退屈の第二形式:暇ではないが退屈している状態

  • 退屈の第三形式:なんとなく退屈な状態

人間であるとは、概ね第二形式の退屈を生きること、そして時たま、第三形式=第一形式に逃げて、また戻ってくることである。

『暇と退屈の倫理学』

独立したばかりで退屈について悩むのはバッドパターンだなと思いますが、退屈を感じる状況についてどう向き合って対処するかを考える機会になりました。

6-7月

花農家:花屋:その他 = 4:2:4

出店予定が少しずつ入り始め、商品作りや仕入れ・販売の計画などに使う時間が増えました。7月に入るとユリの収穫シーズンに入り、花農家・花屋・フリーランス、それぞれの仕事のバランスがとれてきました。たまたま住み始めた群馬という土地での出店機会が増えたり、リモートでできる仕事をすることで場所や時間の調整がしやすかったり、自分の選択が良い方向へ進む実感を得られた時期だったと思います。

ユリを売るための工夫

ユリの販売はチューリップの時よりも苦戦しました。普段から花を飾る人にとってもユリは飾りにくい印象があります。出店ではミニブーケを制作したり、飾り付け・配達のサービスを始めたりして、少しでもユリを飾る敷居を下げる工夫が必要だなと学びました。

8-9月

花農家:花屋:その他 = 7:1:2

ユリの収穫シーズンが本格化したため、家業の仕事がメインの時期でした。お盆にかけての出荷が1年で最も多いので、8月前半は収穫・梱包作業に追われる日が多かったです。その他は、午前中に農作業・午後にデスクワークという過ごし方でした。

農業と関わるバランス

久しぶりに家業を手伝ってみて、やはり農業は大変な仕事だと思いました。やはりこの暑さだと危険が伴います。収穫・梱包は屋内メインなので比較的軽減されますが、ずっと続けるのは難しくなるかもと思いました。毎年現場で働き続けている人のすごさを実感すると同時に、今働いている人が引退したら、自分たちの世代で人手が足りなくなるのではないかと危惧しました。

なので、短時間でも農業に関わる人を増やして、他の仕事とバランスをとりつつ、分担し合うやり方ができないかなと思っています。「午前だけ」や「週末だけ」など、農業への関わり方を柔軟にして、今後の人手不足問題の解決の一助になれば良いなと。実際に、農作業とデスクワークを半日ずつ取り組む生活は、ほどほどに体を動かすので健康に良いと実感しています。

色々試して思ったこと

およそ2ヶ月ごとにフェーズが変わり、いろいろな働き方・バランスを模索できました。ただ、どこに自分のリソースを使うかを改めて意識しないといけないなと思いました。どうしても自分の力で改善・コントロールできない仕事はあるので、そこにリソースを費やしすぎるのは良くないなと(特に農作業の現場では、自分の力でなんとかできる部分が少ない)。

また、秀でたスキルや独自性を持っていないと、待ってるだけだと仕事も中々生まれないことを痛感します。今いただいた機会を大切に自分のできることを頑張りつつ、自分から意識的に動いていこうと思います。

花屋の仕事を拡張して捉える

もともと独立してから花屋として活動範囲を広げたいと思っていたものの、あまり機会を増やすことができませんでした。発信を含む自分の営業活動が足りていないこともありますが、出店・移動販売という形態だけだと中々安定しないだろうなと考えています。特に生花の販売がメインとなるため、夏場のイベントは品質管理などの観点で難しい現状があります。

そこで、小売だけにとらわれずに、花との接点を増やすことができないかと考えています。具体的には写真撮影や、フラワーディレクション(会場装飾・企画運営)の仕事です。

やはり、小売だけだと普段から花を飾る人でないと、関心を持ってもらいにくいと思います。それに、家を空けている時間が長かったり、忙しかったりすると、どうしても自宅で花を楽しむのは難しいです(自分でも思います)。ただ、飾ることができなくても、花と関わる接点は作れますし、そのような機会を作る仕事ができればいいなと思ってます。

そのために、まずは自分で撮影と装飾のスキルをつけようと、今月からカメラと生け花を始めました。楽しいので趣味感覚でやっていますが、いずれは仕事に繋げられればいいなと思います。

さいごに

ここまで読んでくださりありがとうございました。引き続き自分なりに頑張ってみようと思います。

最後に告知です。10/14(土)〜10/22(日)までイベントを開催します!会場は新潟県上越市にある素敵なブックカフェです。販売だけでなく、期間中の展示もさせていただきますので是非お越しください。お近くのエリアの方がいましたら是非ご紹介してもらえると嬉しいです。

Pop Up in 読書喫茶ヒミツヤサン

日時:10/14(土)〜10/22(日)
・定休日:10/18(水), 10/19(木)
・おしゃべり解禁日※1:10/14(土), 10/15(日), 10/22(日)

会場:読書喫茶ヒミツヤサン(新潟県上越市西城町2丁目3−1)
Map:https://maps.app.goo.gl/351g8A6jKiTqALyU7
Instagram:https://www.instagram.com/himitsuyasan/

イベント内容
・ブーケ販売イベント:10/14(土), 10/22(日)
・会場展示(花・写真・書籍など)
・その他物販(花瓶・ZINEなど)※2

備考
※1:通常営業時は店内私語禁止となっております。上記のおしゃべり解禁日のみ私語OKになります。
※2:委託販売のため、期間中はいつでもご購入できます。

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ホームページ:https://melliystore.studio.site/
オンラインストア:https://melliystore.official.ec/

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