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【レシピと思考】贅沢なチャイの作り方【スパイスレシピ】

「インドのどこで飲んだチャイよりも贅沢な味わい」


※このレシピはスパイスを一通り揃えているガチ勢向けですが、
スパイスを持ってない方もこの記事をきっかけにスパイスに手を出すのも悪くないかもしれません。
「大丈夫。みんなやってるよ。試しに一回だけやってみない?」

※忙しい人は目次からレシピまでジャンプ!



前書き

カレー作りが好きな皆さん、こんにちャイ。
今回はコバタロおすすめのチャイのレシピを紹介します。


チャイってなに?

チャイ(英語: Chai / ヒンディー語: चाय / ウルドゥー語: چاۓ‎ cāy チャーイ)
は、茶を意味する言葉。狭義には、インド式に甘く煮出したミルクティーを指す。世界的には、茶葉に香辛料を加えたマサーラー・チャイを指す。

簡単に言うとスパイス味のミルクティーです。
インド料理店なら99%あります。なんならスタバにもある。
一般的にも広く認知されている飲み物な気がしてます。

インドで飲んだチャイの話

去年の夏、人生初のインドへ。(ケララ州・タミルナードゥ州・マハラシュートラ州に訪れました)
そのときに路上、ご家庭、食堂、料理教室、五つ星ホテル…などなど、いろんなところでチャイを飲みました。

まとめてみた

・意外とスパイス効いてない
インド現地チャイの全体的な印象は、「スパイス効いてない」でした。
そのへんの路上で飲める15円くらいの安いチャイは、茶葉・牛乳・砂糖に市販の古そうなチャイマサラ(ミックススパイス)をサッと加えただけ。
そもそもスパイス入っていないこともしばしば。よく調べると”チャイ”は普通に甘いミルクティーで、スパイスを加えたものは”マサラチャイ”として区別されていました。
ホテルやホームステイ先でいただいたチャイはスパイスも茶葉も濃いめに煮出されたリッチ味でした。それでも入っているのはしょうがとカルダモンくらい。
複数種類のスパイスを自家製でミックスして使っているところはチェティナード料理教室で教わったものだけでした。

・牛乳の味が日本のと違う
インドの牛乳は味が濃い。乳脂肪分が高そうな味で、香りもほのかにチーズのような匂いがして日本の牛乳とは結構違う味に感じました。

乳牛の育つ環境・飼料の違い・殺菌方法・ホモジナイズの有無などによるものかも。

インドで飲んだ牛乳

ということで

インド現地で飲んだチャイを参考にしつつ、そこからさらに贅沢仕様にアレンジしたコバタロが思う美味しいチャイのレシピを紹介します。
チャイの文化や歴史のことは全然知らないけど、知らないなりに味のこだわりはあるので語らせてください…。


どんなチャイなの?

こんな見た目

コンセプトは"贅沢"

①牛乳にこだわる
②茶葉・スパイス・しょうが多め
③甘すぎない

インドのどこで飲んだチャイよりも贅沢な味わいを目指します。

こんな人におすすめ

・リッチなチャイが飲みたい
・牛乳大量消費したい


贅沢なチャイができるまでの思考過程

このチャイのレシピに至るまでの思考過程を書いていきます。
カレー屋さんやプロの料理人の方が読んだら当たり前のことや滑稽なことを書いてるかもしれません。コバタロなりの考えということで許してください…。

忙しい人は「レシピ本体」までスクロール!


①牛乳にこだわる

今回はノンホモジナイズド牛乳を使います。
ノンホモ牛乳とは、脂肪分が分離しないように処理されていない牛乳です。
普通の牛乳に比べて、風味が芳醇で抜群に良く、牛乳臭さがなく、舌触りがしつこくなく滑らかです。インドの牛乳もノンホモ牛乳なので、これが近い。

紅茶の葉は、牛乳で煮出すと開きにくい(味が出にくい)と言われています。これは、脂肪分が茶葉に絡まってしまい悪さをするからだそうですが、ノンホモ牛乳は脂肪分が不均一なままなので、部分的には低脂肪乳のようになっています。その低脂肪な部分のおかげで、紅茶をうまく煮出すことができるようです。

手に入る方はぜひ。今回は近所のスーパーLIFEで手に入りました。

これです

手に入らなければ、低脂肪牛乳で作り、仕上げに動物性生クリームを加えるとそれっぽくなりそうです。
面倒であれば、乳脂肪分が高い牛乳を使うとリッチ感が出て良いです。


②茶葉・スパイス・しょうが多め

茶葉が開きやすい牛乳を使うとはいえ、煮出すときは水でやります。水の量は最小限で、最終的に水は全て蒸発させるくらいの気持ちで。極限まで牛乳の比率を高めたい。

牛乳の比率が高いと、茶葉の渋みやスパイスの香りがマスキングされて感じにくい。(感覚的にそんな気がする)
なのでその分多めに加えます。

ちなみに、今回CTC茶葉のブランドにはこだわりません。
というか、こだわれません。全然詳しくないので…。
今回唯一の妥協ポイント。今回は許してください…。。

既にお持ちのCTC茶葉がある場合はそちらを使ってください。新しく買う場合は手に入れやすいもので。
今度茶葉の比較実験しようかな…。

今回使った茶葉はこちらです。ご参考までに。


③甘すぎない

今回は牛乳がリッチで茶葉・スパイス・しょうがも多めなので、その分砂糖はやや控えめ。
お好みで足しても美味しいです。足したほうがインドっぽい甘さになります。

僕は甘さ控えめにして代わりにガブガブ飲みたい。

砂糖は甘さにクセの少ない三温糖(もしくは上白糖)を使います。


思考過程終わり

こんなことを考えながら、僕はチャイを作っています。
ここからレシピ本体です。


レシピ本体

レシピを見る前に

分量はグラム(g)表記です。デジタルスケールがあると作りやすいです。
おすすめのデジタルスケールはこちら

スパイスを挽くためにミルサーを使います。
おすすめのミルサーはこちら

もしミルサーをお持ちでなくても、すり鉢で粗く潰したり、包丁で刻んで細かくしてもOKです。


材料

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