見出し画像

人はさまざまな悩みを抱えている。

いつも笑顔のあの人も人知れず悩みを隠し持っていたりする。

健康のこと、家族のこと、仕事のこと。
人間関係の悩みは、相手もいることなので、自分だけで解決するのは難しい。
せめて自分の考え方や行動を変えてみるしかない。

将来への漠然とした不安。
これも先回りして悩めばキリがない。
人生設計は計画的にと思っても、世の中の変化によって計画が破綻することもある。

お金や健康の問題など、頭の中でいろいろな悩みが交錯する。

ひとりで悶々とする。

紙に何かを書き殴ってみる。

好きな音楽を聴く。

好きなものを食べる。

本の世界に現実逃避する。

とにかく寝る。

ストレス解消法は人さまざま。


かつてわたしは、悩みを人に話すのは恥ずかしいことだと思っていた。

元々陰に籠った性格なので、自分から誰かに悩みを打ち明けることなど考えもしなかった。
また、他人に弱みを見せて、つけ込まれるのではないかという警戒心もあった。

「頼むから、話しかけないで」
というオーラを放っていた学生時代。

ところが、いつの頃からか、もう隠し切れなくなってきた。
一度曝け出すと、次第に鈍感になっていく。

悩みを打ち明け、打ち明けられると、問題は解決していないのに、なぜか心が軽くなった。

心が開放的になると、顔の表情も明るくなる。
なったような気がする。

気持ちも陰から陽に変化したのがわかる。


先日、高校の同級生6人が集まった。

わたしが市の子育てサポートに登録してお子さんの相手をしていると知り、Aちゃんが、「〇〇(わたしの旧姓)が子どものお世話をしているなんて、信じられない」といった。
さすが、旧い友人はよく見ている。

わたしはどちらかというと厭世的で、子どもにも苦手意識があった。

「人格が変わったの!」と冗談半分に宣言してみた。

長く生きた分だけ経験も積んだ。
人生の荒波に揉まれ、多少の辛酸も舐めた。

「人間的に成長した」もしくは、「人間力が高まった」と自負する今日この頃である。