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県民性

「ケンミンショー」という番組があります。
みのもんたさんが司会の頃はよく観ていました。
今の司会者が嫌いというわけではありませんが、ネタが尽きたような気がして、最近はすっかりご無沙汰しています。

わたしの故郷は広島で、学生時代は東京で暮らしたこともありますが、神奈川県に住んで40年近くが経過しました、
故郷で過ごした期間の2倍は住んでいることになります。

それでもやはり自分は根っからの広島県人で、何年たっても広島県人気質が抜けません。

広島の県民性でよくいわれるのは、楽天的で大らか。
楽しいことが好きで好奇心旺盛といわれることも多いです。

他の都道府県民も楽しいことが好きに決まっていますし、広島県人にも悲観的でクヨクヨする人はたくさんいます。
同じ県民だからと、十把一絡げにするのもおかしな話ですが、血液型や星座よりも、県民性の方がまだ信憑性があるような気がします。


昨日は広島で全国都道府県対抗男子駅伝が開催されました。
平和公園をスタートし、宮島口を折り返して平和公園に戻る、二つの世界遺産を結ぶコースです。


故郷広島の景色が懐かしく、毎年欠かさずテレビ観戦をしています。

一度だけこの時期に帰省したことがあって、父母とゴール地点の平和公園で応援したことがあります。
全国から応援団の方が来ていて、各都道府県の幟が立ち、全国の名物料理の露店も並びます。
ひこにゃんやくまモンなど、ご当地ゆるキャラも大集合して、とても賑やかでした。

この駅伝は中学生や高校生も出場します。
また、箱根駅伝などで活躍した選手やオリンピック出場が決まっている選手が、故郷の代表として出場するのも見どころです。

広島には名門世羅高校がありますが、1996年の第一回大会以降、優勝できてないのが残念です。

今年は石川県を応援する人が多かったのではないでしょうか。
被災した能登地方の選手も出場しているということでした。


話を戻しますが、県民性は気候や地形などの環境要素や歴史的な背景などが影響して形成される部分が大きいと思われます。

広島の場合はやはり、原爆投下を抜きにしては語れないでしょう。
人類で初めて原子爆弾の洗礼を受け、75年は草木も生えないといわれていました。
今でこそ原爆はどんなものかわかりますが、一瞬ですべてが無に帰す、前代未聞の体験をしました。

戦争だけでなく、天災、事故など、今も昔も渦中の人にとってはそれぞれに辛い体験です。

絶望の淵から立ち上がり、今では何事もなかったかのように、逞しく蘇った広島。

わたしは広島県人であることを誇りに思います。

広島県人気質として、よく挙げられるのは、熱しやすく覚めやすいということ。
飽きっぽいと言い換えることもできます。
いつまでもひとつのことに執着しないで次に目を向ける傾向は、被曝体験が無関係ではないような気がします。







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