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良い文章は自分に対する「自信」から生まれる!

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人工知能(AI)の進化によって、あらゆることが便利になる半面、多くの仕事の代替が進むと予想されています。しかし、本質的な人間の関わりの部分がなくなることは考えられません。その一つが「文章」ではないかと考えています。地球上に人が存在する以上、そこには、文章による伝達が必要とされるからです。

自信を持つことで読者に伝わりやすくなる
筆者は、自分の書く文章には自信を持つようにしています。これは、文法的・文章的に素晴らしいというのではなく、根拠がなかったとしても自信を持つように振る舞うということです。他のケースに置き換えるとわかりやすいと思います。恋愛で相手を口説く時に、自分の価値を下げてアプローチをする人はいないと思います。

「あなたのことを誰よりも愛しています。幸せにする自信があります!」

もし、根拠がなかったとしても、精いっぱいの虚勢を張って相手と向かい合うはずです。それが言えなければ、目的を達成することができないからです。好意を抱いている女性は25歳のOLで、あなたは40歳後半の中年男性だとします。ライバルは大手商社に勤務する30歳のイケメン男性。K大出身のエリートでスポーツマンタイプ。社内では最年少チームリーダーとして将来を期待される人物です。

見た目では勝負になりません。それよりも、40歳後半の男性そのものを真摯に押し出せばいいのです。格好をつける必要はありません。

「私はあなたと20歳以上も離れています。見た目も決して格好良くはありません。最近は髪も薄くなってきました。これまでの私とあなたの人生はまったく違うものでした。でも、この広い地球で僕たちが出会ったことは偶然ではないと思います」

自信を持つということは、普段見せられない自分をさらけ出すことです。ありのままを魅力的に書けばいいのです。この文章を相手が読んだら、どう思うでしょうか。可能性は少し高まると思いませんか。

文章を書く際に慎重になりすぎて、あれこれと気を揉むよりも腹をくくってください。全員にウケる文章はありません。100人が読んで99人に嫌われても構わない勇気を持ちましょう。ところが、文章は、自分の本音を映し出す鏡のようなもの。自分の意識が自然に出てしまいます。自信がない時にはそのように見えてしまうものです。

その場合は、徹底的に情報を深堀りすることです。深く知ることで情報を俯瞰(ふかん)し、自分の主張が明確になるからです。情報量は自信に強い影響を与えることを覚えておくとよいでしょう。情報量は自信を与え、自信のある文章は読者を動かします。

断定して言い切ることで伝わりやすくなる
文章を書く際には、自信のある振る舞いをしたいものです。そのためには、「断定して言い切る」ことが大切です。文章を書く時には多くの人の共感を得たいと思うものですが、「断定して言い切る」際は、読者に迎合する気持ちを排除しなければいけません。反発も増えますが、味方も増えて読者にも刺さりやすくなるものです。

次の文を読んでください。

(1)成果を上げるなら、この書籍はいいかも知れません。
(2)成果を上げるなら、この書籍を読むべきである。

(1)の「この書籍はいいかも知れません」より、(2)の「この書籍を読むべきである」の方が読もうという気持ちにならないでしょうか。ところが、多くの人は「断定して言い切る」ことができません。批判を浴びるのが「怖い」からです。

(1)御社の経営課題を精査し内容も熟慮した上で決めていく予定です。 
(2)御社の経営課題は、この提案で解決できます。やらせてください。 

あなたが実務担当者なら、どちらの提案に好印象を持ちますか。(1)の提案であれば「結局は今の時点で何もしていないんだ」と思いませんか。自分の意思を持たない書き方は文章を読みにくくします。さらに、抽象的で何を言っているかわからないので不快感を与えます。断定する方が伝わりやすいことがわかると思います。

文章は、伝えたいメッセージを主張しなければ意味がありません。主張がないと、読者にとってメリットもないので、伝わることもないのです。

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尾藤克之(コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員)
16作品目「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。

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