見出し画像

『雛森寧子のミステリな日々』を読みました!

先日、久しぶりに本をジャケ買いしました。

『変な家』の文庫版が出たということで、映画を観る前に原作を読みたかったので買いに行きました。のですが、文庫本コーナーを見ていると面白そうな別の小説を見つけたので、一緒に買っちゃいました。
『雛森寧子のミステリな日々』という小説です。
『変な家』が読みたくて本屋さんに行ったのに、表紙の雛森寧子が可愛かったのでうっかり先に読んでしまいました。ということで今回は読書感想文です。

文章力は高いがトリックに弱い君島と、トリックに強いが文章力に乏しい雛森が、作家デビューを目指してネタ集め先で出会った謎を解く!
取っ付きやすい雰囲気の文章で、短編集なことも相まってめちゃくちゃ読みやすかったです。謎解き部分は日常の謎を取り扱っていて、散りばめられた伏線の回収が上手で面白かったです。
昔の小説はあんまり読んでないのでよく知らないのですが、様々な名作ミステリのパスティーシュ小説になっているみたいです。

非モテ男子大学生というキャラクター故か君島の、作中に登場する美人キャラクターに対する言動やモノローグがキモすぎて面白かったです。
例えば、美人編集者に対して以下のモノローグがありました。

これまで本ばかり読んできた非モテ大学生は、いい匂いのする綺麗なお姉さんに構ってもらえるだけで、ある程度の不満は飲み下せるのである。これがおっさんだったらとっくにブチ切れている。

雛森寧子のミステリな日々 p.15

これはキモい。
あ、表紙が可愛いって理由でこれを買った俺も同類か...。

僕は多分『霊媒探偵』のような男女バディものが好きなんでしょうね。読んでてすごく楽しかった。
男のモノローグが気持ち悪い点、女の子がお金持ちの美人な点も共通していますね。

様々な名作ミステリにインスパイアされた日常の謎を解きながら、2人が少しずつ成長していく姿が微笑ましかったです。
こういう明るい雰囲気の作品は大好きです。

本編の面白さにはあんまり関係ありませんが、雛森寧子の身長が低すぎることだけが不満でしたね。

因みに俺は 身長と尻がデカイ女がタイプです

ラストも綺麗にまとまっていたし、あるか分かりませんが次巻以降も楽しみです。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?