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現状の私なりのガイナーレ鳥取との関わり方

今の私には、やりたくてもできないことがわりとたくさんある。

その中の一つが……

ゴール裏での応援

……である。

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以前、ガイナーレ鳥取のゴール裏の主に右側で、バカでかい声を上げていた肥ったおっさんがいたなあ、と何となく覚えている人も、中にはいるかもしれない。
まあ、今ではゴール裏のメンバーも代替わりしたんだろうし、私のことなんざ知らないって人も増えただろう。でも、別にそれはどうでも良い。
確かにある時期までは、私はそこにいたんだから。


2006年頃の一時期、ゴール裏の在り方に疑問を持ったというか、ゴール裏のメンツでいることに疲れた時期があったので、しばらくお休みした時期はあったが、結局はそのポジションに戻ってしまった。

少なくとも、この動画の中で、私は「鳥男」を歌っている。この頃はまだ、病気なんてしてなかった頃なので、アホみたいにデカい声出してペース考えずに飛ばしていた頃だ。

その頃を思うと、やっぱり脳梗塞なんてやっちゃいけない。それになったのは明らかに自業自得なのだが、だからこそ、なってはいけなかった。

2012年の最初の時は、喋るのはどうにか戻せた。言語領域をやられたわけではないからね。
だが、入院生活がある程度長かったので、体力が著しく低下していた。そのぐらいなら、まだいい。
何と言っても、私がやったのは脳梗塞であり、入院までのプロセスがあまりにもマズかったので、身体に微妙に麻痺が残ってしまった。
体力もないし麻痺も残る。そんな体調で90分間応援なんぞ続けていたら、確実にへばってしまう。

事実、2012年の最終節のアビスパ福岡戦ではへばり倒した。

しかも無謀なことに、車で自走して行っちめえやんの。馬鹿だ、私は。

この時はいろいろと御心配いただいたり、多くのご厚情をいただいており、今でもそのことについては感謝以外に言葉を思いつかない。


そして、何度も言っているように、2013年の例の入れ替え戦で、私はバーンアウトしてしまった。

もう、応援の中に身を投じるのは困難だろう、と思い、あの場から身を退く決心をした。
身体が利かない、思うように飛ばせないって、これ、想像以上にキツいことだよ。肉体的にもだけど、精神的に堪える。

こんな身体になってしまった以上、私がその場にいては、周りの人々の迷惑にしかならない。そう思うようにもなった。だからあの入れ替え戦、勝とうが負けようが、私はその試合を以て身を退きたかった。

このブログではそこまでは書いてないけれど、私の中ではともかくどうにもしんどかったのだ。

2013年のあれは、私にとっては良い踏ん切りの機会になった

あの時、潔く身を退いておいて良かった。今となっては強くそう思ってしまう。
もしあの時身を退いていなかったならば、その後の2016年に訪れた二度目の再発の際に、麻痺は進行するわ、言葉は出にくくなるわ、なんて状態を抱えたまま、未練たらたらのままでいただろうから。

スタジアムに行く度に、忸怩たる思いをしながら試合の時間を過ごさなければならなくなるだろう。


そんなことにならなくて本当に良かった


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今の私はもはやゴール裏の住人ではない。そんなものにはなれない身体になった。
Axisバードスタジアムまで参じることはできる。だが、私の全盛期みたいにデカい声を出して応援できない。

何故か。

声が出しにくい。バカでかい声など出し続けられない。加えて歌も歌いにくくなった。身体の麻痺はいよいよ酷くなり、まともに動くことはかなり困難であると言わざるを得ない。

そんな状態の私がゴール裏なんか、行けるわけがないだろう。

それに、万が一応援中にぶっ倒れでもしたら、それこそ周りに多大な迷惑をかけてしまう。
だから、踏ん切りはつけておいて正解だったのだ。

今はそう思うようにしている。

そりゃ、歩いたりはできるし、一応車だって運転は可能だ。でも、自主的に100㎞を越えるような長距離運転はしないようにしている。医者から止められているわけではないけれど、私なりの歯止めというヤツだ。

それなりに制限をかけながら暮らしている私が、応援の現場になど戻れるわけはない。

だから、今更ゴール裏には戻りたいと思わない。私は私にできるやり方でガイナーレ鳥取と関与していきたい。写真を撮ったり、ブログやnoteに好き勝手書いたりなどだ。それぐらいはお許し願いたい。

中には、こんな私を疎ましく思う人もいるだろう。それはもう仕方がない。人間だし、好悪の感情は誰にでもある。おまけに私は社交的な人間でもない。持って生まれた性分だ。仕方がない。

どうか、それぐらいは好きにさせてほしい。どうせこんな私はそのうちくたばることになるんだろうし。もうこの歳になると、ゴチャゴチャ考えたくない。というより、考えている時間すら惜しい。

とりあえず、今季、ガイナーレ鳥取の試合を何試合観戦できるのか、全く読めない。COVID-19のワクチンが接種できるようになるとしても、それであの病気の何もかもが解決するわけでもないのだから。
ただ、行けば何だかんだとくだらないことを言わずに楽しむようにしたい。スタジアムって、本来そういう場所だと思うしね。

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とりあえず、私は私、そう思いながら、ガイナーレ鳥取とつきあい続けることになるだろう。
私の人生の残り時間がどれぐらいあるのか知らないけど、そんな私をそっと見守ってほしい。それだけを、ひとまず望んでおきたい。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。