ガイナーレ鳥取の今季キャプテンについて語ってみる
・・・というタグで推し選手を紹介しなさい、とのことらしいので、彼を紹介したいわけで。敬称略であるので、ご了承願いたい。
ガイナーレ鳥取・背番号7の可児壮隆。2020年度はキャプテンまでも務めているMF。
普段、固有の特定選手の番号なんて自発的に滅多に入れない自分が、今回は彼の番号を入れた。数字そのものも好きなのだけど、彼のプレーに惚れている面もある。
プレー集はこちらにまとまっている。
可児の何が良いって、彼自身がゴールを狙うにしても、誰かのためにお膳立てをするにしても、立ち居振る舞いがエレガントに思えるんだね。
昨年(2019年)は、彼と福村貴幸(現・東京ヴェルディ)という両輪がいたので、相乗効果で行けるんじゃないかとさえ思っていた。
2018年にいたレオナルド(現・浦和レッズ)という爆発的なストライカーがいなかったこともあり、なかなかうまくは行かなかったようだが(とは言うものの、年間得点数は前年よりは多い)、彼は写真を撮っていると、楽しい選手の1人だ。
hummelもPUMAもよく似合う。
彼の略歴を簡単に書いておくと、元々川崎フロンターレの下部組織にいた選手だったりする。しかし、そこでは特に何もなく、阪南大学に進学する。そこでブレイクのきっかけをつかみ、3年生の時には関西学生サッカーリーグや総理大臣杯でチームとして優勝の栄誉をつかんでもいるし、彼自身もリーグ戦でアシスト王になっている。
そういう活躍がフロンターレの目に止まって、下部組織育ちの大学経由というルートで2014年からトップ昇格を果たす、という展開につながった(その前段階として2013年秋に特別指定選手にもなっている)。
念願のフロンターレ入りだったけれど、2年目の湘南ベルマーレを皮切りに、翌年にはツエーゲン金沢、更にその翌年にはあのFC今治に、それぞれ期限付き移籍をしている。ここで2得点を決めている。
しかし、結局、川崎フロンターレで活躍することは叶わなかった。ベルマーレにいたことも何となくだけど知っていた。でも、正直言って、まさか彼が鳥取に来るとは思っていなかった。J1が似合う選手だと思っていた。今でもそう思っている。
そんな可児が、実際に鳥取に来ちゃうんだよ。いやはや魂消たというか。この翌年、福村でもっと驚いたのだけど、可児の衝撃も結構デカかった。腕達者ってのは、今治の時のイメージなどから、何となく感じてはいたけど、そんな彼が鳥取に来てどんな化学反応を起こすのか、楽しみで仕方なかった。
2018年は、レオナルドもいたが、加藤潤也(現・ザスパクサツ群馬)もいたし、もちろん御大・フェルナンジーニョが獅子奮迅の大活躍をしてもいる。周囲にも恵まれて、可児はここで自身のプレーをだいぶ思い出してきたんじゃないだろうか。
プレーぶりもスマートでカッコいいし、どっちかというとハイパーアクティブで泥臭い選手が好きな自分だけど、可児のようにエレガンス溢れる選手も好きだ。
プレーでも魅せてくれる可児だが、実はノリも良い選手だ。
今季のキャプテンとして、こういうメッセージだって普通に出す。
それだけではないぞ。
こういうのも何故か引き受けてしまう。まだここら辺りは穏やかな企画だと思ってしまう。
・・・ていうか、この企画自体、第2弾以降がないのだけど(おい)。リモートでも良いからやってくれないもんかな、この企画。
これとかね。何故か引き受けていたりする。井上亮太(白ユニ。現・松江シティFC)のノリに流されまいとしているようにも見えるのだが。でも、案外とイヤがってる風には見えない。だいたいイヤがってたら、そもそも最初からこの企画引き受けないと思う。実を言うと、本人も面白がっているのかもしれない。
こういうのもやってるのだよね。照れくさそうにしてるみたいだけど、実はこういうノリが結構好きなんじゃないか、という気がしている。恐らく、川崎フロンターレで鍛えられたんじゃないか(違うと思う)。
面白い面はともかく、サッカー選手の本分に戻ろう。
以下、可児のゴールの数々をピックアップしてみる。
こうして見ると、やっぱりエレガントな選手だよなあ。鳥取にこれまでさほど存在しなかったタイプなのかもしれない。技術的・戦術的なことは皆目わからない自分だけど、彼が醸し出すプレーのムードは好き。
うまく説明できなくて申し訳ないのだけど、プレーにいちいち澱みが感じられなくて、見ていて気持ちいい。時にその気持ちよさが物足りなく思う時もないわけじゃないけど、彼はそういうさりげなくエレガンスを出せるようなタイプの洒落っ気の強いプレーをする選手なのだから、別に彼のスタイルを貫いてくれたら良い。
そんな可児の持ち味を引き出してくれる味方がたくさんほしいところだ。ひとまず、大久保やジョアンデルソンに期待しておこうか。
で、可児は2020年シーズン、キャプテンを任されている。どういうキャプテンシーを発揮するのかはわからないが、チームの中では年長な部類に入る方の可児のことなので、しっかりと若い選手が多いチームをまとめていくのだろうと思っている。そういう面でも期待は大きい。
彼にも当然、個人チャントが存在する。覚えるとなかなかクセになる。機会があったら、ぜひスタジアムで一緒に歌ってみると良いかもしれない。
そして可児本人はというと、関西風に言うところの「シュッとした」選手だと思う。あのイケメンぶりはもっと世間に広まってもいい。J3の枠にはめておくのが少々勿体ない気もするが、ガイナーレ鳥取にとっては頼りがいのある大黒柱的選手だと思う。今季の活躍にはとても期待している。
Jリーグにはアシスト王というタイトルはないが、そういうチャンスをたくさん演出できるタイプの選手だと思うので、これからも楽しみに見ていきたいものだ。きっと可児ならば、その期待に応えてくれるものと信じている。
今年、何試合ぐらい彼を見られるだろうなあ。なるべくならたくさん見てみたいのだが。
とりあえず、カレンダーとにらめっこしているが、自分の環境で言えば、ナイトゲームのシーズンが明けるであろう、9月上旬辺りから行けそうだと思っている。まあ、8月上旬にならないとその頃の日程がハッキリしてこないので、まだ明確なことは言えないが、可児のプレーをたくさん見て、彼自身のことはもちろんだけれども、たくさん彼と周囲との調和っぷりを堪能したいものだね。
そういう楽しみのある選手、それが可児壮隆なのだ。
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