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「いただきます」の本質。
ボクは、子供たちから「おかず先生!」って呼ばれています。
自己紹介した時に、ボクの本名は漢字で“奥出 一順”と書くのですが、低学年の子供達にも分かりやすいようにひらがなで“おくで かずより」と書いて、
「ボクにニックネームを付けてください」とお願いしたら、
一人の小学1年生の女の子が、
「あっ!おかずや〜〜!」と大きな声で叫んだんです!
すると、それに釣られてその場にいた50数名の子どもたちが一斉に、
「おかず先生がええわ〜〜!」の大合唱。
その勢いにボクは負けてしまいまったのです。(笑)
それからおおよそ8ヶ月の月日が流れ、子どもたちから市民権を得られたのか?
最近では、「おかず」「おかずっチ〜〜」と、愛称で呼んでくれる子も増えてきました。
ある日、小学校の低学年の子どもたちと一緒にお弁当を食べていた時のことです。
一人の男の子が「おかずっチーって狩猟してるんやろ?そのお肉は食べるの?」と尋ねてきたので、
「そやで、罠にかかった鹿やイノシシを仕留めて、そのお肉は美味しくいただいてるよ。」と答えました。
するとその男の子が、今度は眉をひそめながら少し詰め寄るような姿勢で
「殺して、かわいそうって思わないの??」と尋ねてきたので、
「オレは、かわいそうっていうより、ありがとう!って思ってる。」と答え、今度は逆にその男の子にこう返しました。
「それじゃー、今君が食べているハンバーグは何の肉で作られてると思う?」
男の子は、首を傾げます。
「君が食べている肉の塊も、元は生きてたんやで〜〜」と突っ込むと、
男の子は、バツが悪そうな顔をしながらも小刻みに頷いたのです。
「かわいそうでは、済まされない。
オレたちだって、命を維持するために何かを食べないといけない。
大事な命をいただくんだから、
せめて、好き嫌いを言わず、残さず食べないとね。
あなたの命を私の命として、いただきます。
だから、食事の前に手を合わせていただきます!って言うんだよ。」と付け加えておきました。
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上がバラ肉、下がロース肉。
すき焼きにしていただきました。
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