問題解決あるあるコラム#1:「問題解決はじめました」
はじめまして、いちおか@問題解決サポーターKAIOS代表です。
この度、日々様々な業種の現場で起きているであろう、問題の対応に困っておられるみなさんのお手伝いをする為に、問題解決サポート事業を立ち上げました。とは言っても実際に私が個別の問題を解決するのではなく、問題解決の正しい道筋をお教えし、みなさん自身で問題解決ができる様になって頂くお手伝いをさせて頂きます。具体的には、問題解決を正しく行う為の教育支援を提供させて頂いています。
KAIOSが提供するトレーニング
問題解決のトレーニングと言うと、8Dレポートの書き方とか、なぜなぜ分析のやり方とかを思い浮かべる方々も沢山いらっしゃると思います。確かにこれら問題解決ツールは大変有用で、上手く使えばみなさんのお役に立つ事は間違い無いのですが、殆どの方が「使いづらい」とか「面倒」と思っておられると思います。そんなツールを「こうやって使うんだ!」と鼻息荒く押し付けても余計にみなさんに嫌われるだけなので(事実私もそうやって嫌な思いをしてきました)、もう少しみなさんに気楽に取り組んでもらえる様に、と考えて作ったワークショップ型トレーニングを提供しています。
このトレーニングのことをみなさんに覚えてもらうには何か名前があった方が良いので、「CITA式問題解決トレーニング」と名づけました。CITAはContinuous Improvement Team Activityの頭文字で、日本語にすると「小集団改善活動」の事です。良く聞く平凡な名前です(笑)。このCITA式トレーニングを通じてみなさんに、問題解決の正しい方法を知り、そして身につけて頂く事を目的にしています。名前は平凡ですが中身はちょっと変わっていて、問題解決が上手くいかない理由を人間の行動心理に基づいて読み解き、逆にこの行動心理を活用して問題解決を上手く進めようと言うのがこのCITA式トレーニングの特徴です。
今までとはちょっと変わった視点から問題解決に取り組んで頂く事で、問題解決に対する心のハードルを少しでも低く出来ればと考えています。トレーニングについては概要を別の記事でご紹介していますので、興味がある方は是非そちらもお読み頂ければと思います。
コラムの目的
本コラムでは、トレーニングとは別に、問題解決の現場でみなさんがよく出会う疑問について、僕の超・主観的な視点でお話をしていきたいと思います。みなさんもきっと「そうそう!あるある!」と共感して頂けるのではないかと思います。
問題解決と行動心理の関係
今回は第1回ですので、まずはちょっと軽めに「問題解決に直面した時に生じる行動心理」について考察してみたいと思います。テーマが全然軽くないですね(笑)。下の表の様にいくつかのフェーズに分けて考えてみました。
では、各フェーズでの心の動きを順番に見て行きましょう。
Phase 0: 無関心
問題が自分の目の前に顕在化した時、基本、人は0に留まろうとします。これが一番安心・安全な状況だからです。
Phase 1: 否定・拒絶
しかし、この問題が自分に直接影響があると認識すると1に移行し全力で否定もしくは拒絶し、なんとしてでも自分から問題を遠ざけようとします。全力での否定・拒絶が功を奏し、嵐が過ぎ去ると0に戻ります。
Phase 2: 反応・気づき
一方、この問題に取り組むメリットが理解できれば2に移行します。が、ここでの安全地帯が見つからないといつでも1もしくは0に戻ります。
Phase 3: 実践・見える化
幸運にも安全地帯がみつかると仲間と共に3に移行します。ただ、勇気を持って行動しても失敗してしまうとやはり1もしくは0に戻ります。なのでこの3から4に移行する為の支援が不可欠です。ここをCITAでサポートしようとしています。
Phase 4: 実感・腹落ち
支援の下うまく4まで辿り着くと、もういつでも変化を受け入れる様になります。また、更に仲間を取り込もうともします。そして次のフェーズに挑戦します。
Phase 5: 提案
が、ここで頑張ってあげた提案が受け入れられなかったり失敗してしまうと、あっという間に1もしくは0に逆戻りしてしまいます。ここも支援が必要です。
Phase 6: 感動・再現性
最後にそんなハードルも乗り越え6まで到達すると、絶えず変化を受け入れ、成功する道筋を自ら探して行動する様になります。ここまで伴走する事が我々KAIOSの目標です。
この様に我々人間は、隙さえあれば0に戻ろうとするなんとも手間のかかる存在なのです。とどのつまりは失敗を恐れ、そのリスクを遠ざける事で、現状維持という安心安全を手に入れようとしているのですね。一方で、人間は「好奇心」という心の動きも持っています。失敗して傷つく可能性よりも、何か新しい発見や感動を手に入れたいという衝動に駆られ行動に移す特性です。この「好奇心」と「失敗リスク」の狭間で揺れ動く心を横からサポートしてあげて、小さな成功体験を積み重ね、次への挑戦の原動力である「勇気」を生むことが、問題解決を成功させ、そこに関わった人々の成長を助長する事になります。
問題解決をお手伝いしたい!
そう、問題解決は人材育成の機会でもあるのです。その大切な機会を、なんとかして手助けしたい! と立ち上げたのがKAIOSであり、CITA式トレーニングです。
ちなみに社名のKAIOS(ケイオス)は、Knowledge Acquisition and Implementation Opportunities Supportの頭文字を組み合わせて作った造語で、日本語では「知識習得と実践の機会をサポートする」会社という事になります。
そんな訳で、初回から少々長くなってしまいましたが、我々KAIOSが提供する支援を、人間の行動心理という切り口で少し説明させて頂きました。いかがだったでしょうか?
次回からは、もう少しざっくばらんな感じで問題解決あるあるについて色々とお話ししていきたいと思います。それでは、また次回をお楽しみに!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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