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今日。という一日が小さな一歩でも、その一歩がこれから先に繋がる大きな一歩になりますように。

みなさんこんにちは!
国際協力NGOのCBBでインターンをしている大分大学の神野です!

今日。

この1日は私の本当に最後の大きな仕事をする日。

と決めていました。

何をするか。というと。

今は、実家に帰っているソリに会って話をして学校に連れて行く。

ということをしようと決めていました。

ソリがCBBを去る際、彼は学校に行くと約束し、毎日CBBスクールにも勉強しに来る。

と約束してくれたのですが、同じ学校の住み込みスタッフは、ソリを学校で見たことがない。

といい、CBBスクールにも一度も来てくれませんでした。

このままでは、ソリが完全に孤立してしまう。

特に私がCBBを去ると、スクールには日本人がしばらくは2人。

ソリの心配までするのは負担が大きすぎます。

私がいる間に少しでも何かのアクションを起こそう。

そう思い、今日少し動いて来ました。


同じ学校の住み込みスタッフが、朝の6時に出発する。

といっていたので、今日は5時半起きでした。

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起きると、既に住み込みスタッフ達は起きていてスクールの掃除をしてくれていました。

枯れ葉を集める人、枯れ葉を捨てに行く人で分かれて、協力して掃除をしていました。

いつも知らないところで掃除をしてくれていた事を知ることができました。

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掃除も終わり、出発はだいたい6時半頃になりました。

そこから、まずはソリの家に。


家に向かう途中、ソリの親戚の家でソリがバイクにガソリンを入れている姿を見つけました。

服装は、私服。

学校に行く格好ではありませんでした。

私は柄にもなく、少し怒った表情で、なんで私服なの?

学校は行かないの?

そう尋ねました。

すると、彼は今からCBBに行く。

と言い始めました。

最初は意味が分からなかったのですが、CBBに制服を置いていたようで、学校に行けなかった。

と彼が言っていました。

彼らしいといえば、彼らしいのですが、なんとも。。。

そんなこともあり、彼のバイクでCBBスクールまで一緒に行ってきました。


道中。

彼と色々な話をしました。

彼は、日本語をたくさん話してくれました。

今日は寒いね。

この木の実美味しいよ。

そんなたわいも無い話をしていました。

少し、場も温まって来たところで、

「なんでCBBに来てくれないの?

私、ずっと待ってた。」

そう言うと。

彼は、

なんで待ってたの?

と言い返してきました。

なんだか、その返事がすごく寂しくて。

でも、とっさに出た言葉は

ソリは、私の弟だから。

という言葉でした。

そう言うと、彼はうなずき少し涙を浮かべていたように思います。

私も、なんだか感情がこみ上げてきて、二人でバイクに乗りながら泣いていました。


CBBスクールに着き、制服を回収すると、カズ!

良いところに連れて行ってあげる!

と言って、すごくきれいな場所に連れて行ってくれました。

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そこではしゃぐソリ。

その姿はいつものソリでした。

バイクが汚れたから。

といって、バイクに水をバシャバシャと。

そんな姿がなんとも言えないほど愛らしくて。

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今日は、もう授業が始まってしまっているから学校には行かない。

と言って、行きませんでした。

その代わりに、次の学校がある日は一緒に行くという約束をして、金曜日にまた一緒に行くことになりました。


ソリは、言うことは聞かないし、約束も守りません。

そんな彼ですが、彼と面と向かうとなぜか憎めません。

一度は帰ったけど。やはりスクールに戻って来て欲しい。

これが私の今の願いです。


私は、もうすぐ日本に帰ります。

ソリがCBBに居れば私も安心して彼の成長を遠くから見守れるけど、離れてしまうと、目が届きません。

すごく寂しいです。

彼の成長を見れているからと言って、何かをしてあげられる訳ではありません。

なので、これは自己満なのかもしれません。

それでも、一緒に過ごしてきた4ヶ月間はかけがえのないもので、大切な思い出です。

何よりも、彼は家族そのものです。


今日、別れ際にCBBに戻ってきたいか。

と尋ねると、戻ってきたい。

そう応えてくれました。

今日。という一日が小さな一歩でも、その一歩がこれから先に繋がる大きな一歩であれば良いな。

そんなことを思っています。

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