№5263:クラブ内で売上を回復させることは不可能である
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、土曜日はいただいた質問にお答えしています。
【今週のご質問】
「総合型フィットネスクラブで働いています。会員数の減少をカバーするために付帯収入売上のアップに奔走しています。しかし、実際に上がる売上は微々たるもの。スタッフの疲弊とモチベーション低下は日に日に増すばかり。退職者も止まらず、どうすればいいのかわかりません」
【私の考え方】
やっていることのピントがズレています。
これまで再三再四言ってきたとおり、「今やるべきこと」は「アフターコロナ(ポストコロナでも何でもよい)」に適応したビジネスモデルをつくることです。
このことは2020年6月くらいには着手すべきことでした。
実際、私は2020年5月29日にYouTube上に「フィットネスクラブはビジネスモデルが破綻している」という動画をアップしています。
※関心のある方は同タイトルで検索してご覧ください。
しかし(詳しく知っているわけではありませんが)多くのフィットネスクラブは既存のビジネスモデルの延長線上で売上を増やそうとしたり、経費を削ろうとしています。
例えば、細かな新会員種別を考えてみたり。
例えば、有料のスモールグループレッスンをやってみたり。
例えば、ジムを無人化して人件費を削減してみたり。
こういった策の何が根本的に間違っているかと言えば「クラブ内の売上や経費で利益をコントロールしようとしていること」です。
もはや「微調整」ではどうにもなりません。
多くのクラブの会員数がピークの30%減くらいになっているのですよね。
仮にピークが3000名だとすれば▲600名。
単価が7500円なら毎月450万円の売上を失ったことになります。
これを①既存のビジネスモデルのまま、②クラブ内で売上回復させることは不可能です。
①については繰り返しになるので割愛します。
②についてはクラブ外で売上を立てるしかありません。
例えばですが、世の中を見れば「健康関連商品」で莫大な売上利益を出している企業があります。
このようなビジネスに投資をして新規事業を立ち上げるべきです。
またはそういう企業を買収すべきでしょう。
それが経営陣の仕事です。
現場に無理な注文をして疲弊させることではありません。
このままでは優秀な人材からどんどん退職していくことになると思います。
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