№5272:「操作するか、鼓舞するか」
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こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、先般読んだ本に「人間の行動に影響を及ぼす方法は2つしかない」と記されていました。
それは「操作(マニヒュレイト)するか、鼓舞(インスパイア)するか」です。
「マニヒュレイト」は聞き慣れない言葉ですが、調べると他に「踊らす、操る、使う、ごまかす・・」といった意味があります。
そして「操作」するのは「形式上のリーダー」で、「鼓舞」するのが「本物のリーダー」であると。
これには頷くしかありません。
言うまでもなく、世の中の大半は「形式上のリーダー」です。
権力者から任命されたり、社内試験に合格したり、勝手に社長になったりしているだけです。
したがって、そのスタイルは自動的に「操作型」になります。
故に「人を動かす」的な本がよく売れるのでしょう。
※後述しますが、人は動かせません。
これは「対顧客」にも露骨に反映されます。
代表的なものが販売手法です。
ほとんどの会社が、価格を下げる、お得な特典を付与する、恐怖心を煽る、巧みな言葉で誘惑する・・といった販売手法を展開しています。
すべて「顧客を操作しよう」という試みです。
私はFBL大学を設立する際、社名に「インスパイア」を入れようかと考えたことがあります。
「インスパイア型のリーダー」になりたいと思っていたのと同時に「人を動かすことはできない」と思っていたからです。
リーダーにできることは「着火まで」です。
「動くように動機づけること」はできても「動かすこと」はできません。
一方で「インスパイア」というのは「危うい概念」だとも思っています。
※なので社名には入れていない。
私が嫌いな「高額の自己啓発セミナー」は典型的な「インスパイア型」です。
人を鼓舞して、やる気を起こさせます。
が、これが「本物のリーダー」かと言えば、まったくそうは思いません。
これは「操作」であり「一瞬の感情を煽っているだけ」です。
何よりも勝っているのは「教祖本人」と「信者の一部だけ」です。
結果、教祖様のカリスマ性だけがどんどん上がっていきます。
で、その他大勢の信者達は数日もすれば「元通り」にリセットされます。
もっと言えば「カネの臭い」をプンプンさせています。
とても「本物のリーダー」とはいえません。
「インスパイア」がどこから生まれるかといえば「信念」です。
「信念」というのは「何のためにそれをしているのかという理由」です。
「本物の信念」が人々を鼓舞するのです。
「本物の信念」があれば、顧客を欺くようなキャンペーンをやったり、自分だけが大儲けをしたりということはできないはずです。
その本の中でも著者は「信念にお金を稼ぐことは含まれない」という主旨のことを言っていましたが、その通りだと思います。
皆さんの「信念」は何でしょうか。
これに答えられない人は「形式上のリーダー」であり、人々を奮い立たせることはできないということです。
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