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「お客さま」の時代は終わった

こんにちは。遠藤です。4751回目のブログです。
※過去ブログ(4740日分)はこちらにあります。

今日は「マネジメント型人間」「メール」「電話」に続いて「お客さまの時代は終わった」という話をします。

私は所謂ビジネス上の顧客のことを「お客さま」と呼称しなさいと習いました。

フィットネスクラブなら「会員さま」のことです。

そう習ったし特別な違和感もなかったので、そうしてきたしそう指導してきました。

が、自分がFBL大学をスタートさせてから「これは違うな」と思うようになりました。

「さま」の中には「相手が上」という意味合いが含まれています。

私はビジネスというのは対等な関係性だと思っています。

むしろ、サービス提供者側が「いただいたお金以上の価値提供をしている」と考えれば、「サービス提供者の方が立場が上である」と位置づけることもできます。
※実際にそう考えているわけではない。

それに(例えば)「山田さん」のことを「山田さま」とは言いませんので。

なんで「お客さま」だけ「さま」なのかなと。

はっきり言ってしまえば「お客さま」なんて言っているから稼げるようにならないのだと思います。

「お客さま」という壁があると高額なサービスを提供することにも躊躇が出ます。

決して高額なサービスを推奨しているわけではないですが、仮に100万円のサービスを販売しても(最低でも)101万円以上の価値があれば問題ないと私は考えています。

超高級ホテルのようなサービスを提供しているというのならまだ理解できますが、月額1万円程度のサービスで「お客さま」といい、かつ年収が400万円ですというのは明らかにバランスを欠いています。

こういう有り様を「お客さま第一主義」とは言いません。

「お客さま第一主義」ということは「どこにも負けない最高の価値を提供している」ということですから、その対価としてその人の年収は最低でも800万円以上にならなければおかしいと思います。

そうなっていなければ、またそうなっていく見込みがないなら、それは単なる自己満足です。

そんな考えもあって最近はできるだけ「お客さま」とは言わないようにしています。

なかなかよい言葉がないのですが、「メンバー」というのが今のところしっくりきます。

「メンバー」になっていない所謂「見込み顧客」については「ファン」とか「ファン化」がいいと思います。

「ファン化→メンバー」という流れです。

ちなみに「クライアント」というのは「上から感」があるのでよろしくないと思います。

今の世の中は「ブランドへの会話の総量」が「ブランド発信<顧客発信」になっているといいます。

これは驚くべきことです。

見ず知らずの消費者に広告を流し、有名人や強めのキャッチコピーで「これはいい商品です」「ご来店お待ちしております」とやる時代は終わったのです。

「ファン化」した人たちが「これいいよ!」と商品やサービスを紹介し合い、店側は「よかったら遊びにおいでよ」と声をかける。

そんなプロセスがSNSで広まっていく。

で、「メンバー」が増える。

そういう時代です。

「お客さま発想」ではこの流れはつくれないと思います。

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