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最初はうまくいっていた編集者と、なぜ関係が悪くなってしまうのか?

編集者との付き合いに悩んでいる方が多いようです。
特に、最初のほうは結構うまくいっていたのに、
途中からダメになるというケースが多いようです。

どういう傾向にある人がそうなってしまうのか、
そこそこ整理できたので纏めます。

なお、以下はもちろん、
著者さんの立場からすれば逆のことが言えるので、
僕も当然、自分への戒めとして書いています。

①最初の企画書に固執する方

意外と自分のセールスポイントは自身ではわかりません。かつてエジソンが蓄音機を発明したとき、彼は当初「会議を録音する音声メモ」として売り出しました。ですが全然売れず、他人の助言で路線変更してから現在に至るそうです。企画書はあくまで、切り口として考えるくらいがちょうどいいかもしれません。

②一般常識に欠ける方

極端な話、マナーが悪くても話が面白かったら興味が出ますし、おそらく「型破り」という枠に入れると思います。しかし話がつまらないと、単に「非礼」となって印象が悪いだけです。

③どことなく偉そうな方

編集者を便利屋のように勘違いしている人がいますが、編集者は著者の言うことを何でも聞くわけではありません。そういう人が欲しいならご自分で雇うべきです。

④謎の組織に勧誘してくる方

「そんな人いる?」と思われたかもしれませんが、います。周囲から「本物のカリスマ」「愛の伝道師」などと言われていた人々から、自分が代表を務める集団に何度も勧誘されて大変でした。いくら巣の中でチヤホヤされていても、一歩外に出たらただの人でしかありません。

⑤勝手に計画を立てるなど独りよがりな方

時折り「カバーにイラストを入れたい」「〇〇さんの推薦が欲しい」「クラファンをやりたい」などと要望される人がいます。要望だけならともかく、勝手に動き始めて編集者には事後報告…これで良好な関係を築くのは難しいでしょう。

⑥柔軟性がない方

企画を立てた時期と出版する時期ではタイムラグがあることが多く、状況が変わることも少なくありません。日本人は話の一貫性を重んじる人が多いですが、どちらかと言えば朝令暮改レベルでも柔軟性がある人のほうが、うまくつき合えると思います。

⑦無茶ぶりが多い方

たとえば「週末の深夜や早朝に何回も連絡を送ってくる」「確定事項を覆してくる(お互い納得して決めたはず)」「カバーやタイトルは自分の思った通りにしてほしい(自費出版ではないので…)」「〇〇さんがこんなこと言っているからそうしてほしい(〇〇さんは全く関係ない人)」など、この辺りはよく聞くのでやめたほうがいいです。

以上ですが、①は結構多いです。
もちろん「絶対自分はこれを伝えたい」という気持ちが強いなら、
その編集者とは別れて別ルートを探すのもアリです。

②③は論外ですが⑦よりはマシです。
なぜなら、比較的早い段階で見切れるので、
早めにお断りできる可能性が高いからです。

④は普通に考えたらあり得ないですよね…
場合によっては⑦より悪質かもしれません。

⑤は悪気はないのかもしれませんが、
大抵の場合と同様にここでの「悪気がない」も、
エクスキューズにはならないことが多いです。
ぜひ担当編集に相談してください

⑥はこの中ではかわいいもので、
根気よく説明すれば納得してくださる方が多いです。

⑦が最悪なのは言うまでもありません。
仮にどうにか出版までこぎつけても、
その後の経過はうまくいかないでしょう。

編集者との付き合い方に悩んでいる方は、
ぜひご参考にして頂ければ幸いです。
もちろん、相手側に問題がある場合もあるので、
必要以上にご自分を顧みる必要はありません。

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