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お笑い芸人の売れる・売れないから「営業活動」の大切さを考えてみる

年末のお忙しい時にすみませんが、フォトグラファーのまちゃるです。

突然ですがM-1グランプリでのミルクボーイの優勝おめでとうございます!
「これぞ漫才!」というような掛け合いを見せてもらって、かなり笑わせてもらいました。

これまで過去、M-1で活躍された芸人さんたちを見ていると、受賞直後に一気に仕事が入ってきたり(すでにミルクボーイさんも入ってるみたいですね)、ということですが、今後どのように売れていくんでしょうか?
今後に期待ですね。

その一方で、「彼らは漫才一本でやってきたし、バラエティーで通用するのか?」という意見もネット上でちらほら聞かれます。
「別にバラエティーで売れるだけが芸人の価値じゃないし、漫才で職人みたいに営業や舞台で活躍できそう」というのが僕の思いですが、やはりテレビの露出で売れている・売れていないを判断される昨今においては、バラエティーでの活躍具合は成功しているかどうかの大きな判断基準になるのかもしれませんね。

ダブルスタンバイの大切さ

そんな中、けっこう考えさせられるテレビ番組がありました。
「しくじり先生」という番組で、過去にM-1やキングオブコントなどの賞レースを獲得しつつも、いまいち売れていない芸人を集めた回です。
テーマとしては「賞を取ったがどういう点で売れるのに失敗したか?」ということだったと思います。

そんな中で僕が響いた言葉に「ダブルスタンバイができてなかった」というものがありました。
分かりにくい言葉ではありますが、簡単に言うと「賞を取ると自然にそのまま売れていくと思っていた」ということらしいです。

番組では、「賞レースを取るためのネタ作りや準備」と「売れるために必要なスキルや個性」が全く別物であることが挙げられていました。
そのことから「賞を取った後に自分たちをどう売っていくか」ということを「ダブルスタンバイ」と表現されていたようです。

M-1やキングオブコントと言えば、漫才やコントのその年の頂点を決める賞レースで獲得することができれば多くの人からその実力を認められることは間違いありません。
しかしそれがそのままテレビで売れていくことにつながるかと言えば、そうでないことはテレビで売れているの芸人さんたちを見ていると分かりますね。

つまりかなり荒っぽい言い方でいうと「技術だけでは必ず売れるわけではない」ということになります。
これってある意味、商売に似ていると思いませんか?

「売れる」=技術+営業

正直、個人的には芸人さんがテレビに多く出て有名になることが「成功」だとは思いませんし、営業や地方での活躍で売れていくならそれも成功の形だと思っています。
要はいろいろな自分たちの魅力を押し出していって、稼げればそれで成功だと思っています。
(トークが得意ならバラエティー番組に出るも良し、漫才が得意なら地方の温泉宿や学園祭周りで稼ぐも良しです)

ただ、素晴らしい話術やギャグを持っているからと言って、有名な賞を取ったからと言ってそれで無条件で売れるわけではありません。
「売れる」までの過程の間には、その芸人さんの魅力を押し出す営業活動があるはずです。

これを僕のようなフォトグラファーに置き換えてみましょう。

あるところに素晴らしい技術を持ち、美しい写真を撮るフォトグラファーがいたとしてもそのままでは誰にも知られることなく、撮影も依頼されないでしょう。

当然ですが、撮る写真の素晴らしさを少しでも知ってもらうことで「写真を撮ってほしい」という人が現れるはずです。

つまり「写真を撮る技術」「その技術を知ってもらう営業」が両輪で働いてこそ、「売れる」という状態が作り出せるわけです。
(「何を偉そうに」と叩かれそうですが、相談を受けていると、この営業面を重視していないフリーランスの方も多いような気がします)

フォトグラファーと営業活動は相性がいい

他の業種の営業活動に関しては知識も経験も無いので、自分の守備範囲のフォトグラファーに関してお話をさせていただきます。

僕は「フォトグラファーというスキルは営業やネットでの営業に向いている」と感じています。
それはリアルでの営業やホームページ・SNSに用いられる写真を専門に扱う職種がフォトグラファーであり、より魅力的な見せ方や活用方法を知っているからです。

営業で使うチラシやポートフォリオ(作品集)、ホームページを写真を交えて魅力的に作成することができれば、自分の撮影技術の効果的な宣伝になりますし、宣伝媒体を作りたいと考えている会社や個人に対してかなりのアピールになるでしょう。

実際に撮影を依頼いただいたクライアントの方たち(ホームページやチラシの制作案件で)に「なぜ自分に依頼したのか」を尋ねると、「ホームページの作りが良く、安心して任せられると判断した」「ホームページに使われている写真が魅力的だった」というご意見をたびたびいただきます。

ホームページやチラシの制作をする際には、顧客に訴えられる写真が必要とされ、フォトグラファーに依頼がいくことも多いので、「フォトグラファーがどんなホームページやポートフォリオを持っていて、自身もちゃんと魅力的な営業ができているか」も大きな判断材料になると言うことですね。

これからフリーランスになろうと思う方へ

以前、ブログの方でこんな記事をまとめたことがあります。

フォトグラファーとして独立して2年が経ったころにまとめたもので、かいつまんで言えば「独立前に営業戦略をもっと考えておけば良かった」というものです。

もちろん事前に想定していたとおりに行かないのがフリーランスの難しいところですし、実際に独立してみないと分からないこともたくさんあります。

それでも少しでも参考になれば嬉しいですね。

サポートしていただいたものは情報収集や撮影に使わせていただき、役立つ情報としてみなさんに発信できればと思います☆