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春樹と慎太郎

以前FacebookにBook Offで見つけた「北海道あるある」という文庫を買って読んだことを報告していました。
https://www.facebook.com/photo/?fbid=159048163006893&set=a.101869405391436&__cft__[0]=AZW4li3sERHW7_ri6vOQ8ZenoRAtS3IGGkRMAU4iiQvAjwm1tndxFFUnadvVPADF-Y7oHZBmfxa_exR42Ybqm_exA0JDJerDADgVmzJvWA1Wj3325pOErRsXMRIilgWreg0&__tn__=EH-

実はその際、あわせて買った文庫が2冊ありました。村上春樹の「夜のくもざる」という、超短編小説集を1冊。2冊目は、石原慎太郎の長編「弟」。

村上春樹は若い頃から大好きでしたが、ここ7~8年あまり読んでいなかった。読んでいない春樹本をまた徐々に読もうかな、という気分ですぐ手に取った。

一方「弟」は、本棚で見かけて気になって手に取った。そしてムショーに読んでみたくなって、買うことにした。ぼくは基本的には、石原慎太郎を良くは思っていない。彼の作品は読まずにいて、作家というより政治家としての印象が強かったせいもあり。

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ぼくにとっては何となく、カテゴリーの逆な2冊を同時に買う気分だったのです。レジで、「えっ?春樹さんと慎太郎さんの両方を読んじゃうんですか???」と言われそうな…。そんなことは有り得ないのですが、ありえない真逆の嗜好のようで。皆さんも「うーん、そうだよネ」的な印象じゃありません?

始めて読んだ慎太郎さんは、おもしろくて結構夢中で読んだ。ノンフィクションの意識で読むからだろうか?、裕次郎に憧れがあったからだろうか? でもやはり、読んだ結果としても両者は真逆の位置の気がする。ぼくにとってどちらがどういう位置なのかは、イメージはある気がするのですが、まだ上手く説明ができません。

昔の作家でいうと、夏目漱石が一方で森鴎外が他方。高橋和巳が一方で、司馬遼太郎が他方。三島由紀夫が一方で、谷崎潤一郎が他方…みたいな。

いずれの時期にか一方と他方のそれぞれの位置について、自身でうまく理解して説明できるようになるかなぁ?

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