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読書感想記録 たった一人の熱狂


見城徹とは?

みなさんは見城徹ってご存知ですか?

1950年12月29日生まれ。
廣済堂→角川書店→幻冬舎。
角川書店では41歳で取締役編集部長に就任。1993年に幻冬舎を設立。
手がけた書籍は、つかこうへい『蒲田行進曲』、木藤亜也『一リットルの涙』、劇団ひとり『陰日向に咲く』など。

Wikipedia

もの凄く簡単にまとめてしまってますけど、見城徹さんは人気作品を数多く手がけていて、僕も知らず知らずのうちに作品に触れていました。
特に学生時代に読んだ『陰日向に咲く』は、人生で初めて1日で読み切った作品なので鮮明に覚えています。

そんな名作を多く手がけている見城徹さんが経営している『幻冬舎』って知っていますか?
僕は坂道グループ(最近では櫻坂46が一番)が好きっていうこともあって、坂道グループの写真集を販売しているっていうイメージでした。(そもそも「この出版社だから買おう」とか、出版社自体をあまり意識したことがないです。)
なので知らず知らずに幻冬舎が出版した作品を読んでいる可能性もありますね。
関係ないけど、最初に好きになったのは乃木坂46。ハマった時期は2020年くらいからで、初めて見たライブは白石麻衣の卒業コンサートという超新規ファン。
怒涛の卒業ラッシュでライブは毎回辛かったのが思い出。
はあ。


そうした一流編集者で経営者の見城徹さんの著書『たった一人の熱狂』を読んでみました。

本書を知ったきっかけは、自動再生で流れていた誰かのYouTubeだったかな。
YouTubeの内容は覚えてないけど、このすごく印象的なタイトルだけは覚えていて、Kindleにオススメで出てきてつい買ってしまいました。

本書では見城徹さんが「755」というトークアプリで配信した内容を元に、「仕事論」や「人生論」について書かれています。


感想

とにかくメチャクチャに熱い”漢”って感じです。
本当に「狂っている」ほど、熱く仕事や人生に臨んでる。

仕事に対しても、何に対しても割と冷静で、「熱狂的」になることのない僕が感じたことは、
「天才が努力しているのに、凡才が努力しなければそりゃ勝てないよな」でした。
それと努力は評価されないということでした。
よくも悪くも結果が伴って初めて「正しい努力」になるのかな。


ブッ刺さりポイント

この本で刺さった部分をいくつか紹介します。

異物を飲み込めない人に進化はないのだと思うのだ

相手についてろくに理解していないのに拒絶したり、価値観が違うだけで不愉快とか嫌いと感じとる。
妥協をして付き合い、生きていったほうが確実に楽な人生を過ごせます。
そしてそんな価値観が合わない人は沢山います。
小さな価値観なら大体は許容できるけど、それが大きければ、心の底から信頼と尊敬して生きていくことは今の僕には到底無理です。
けど天才だったり優れた人っていうのは、少なからず僕とは価値観が違うし、自分の価値観だけで生きていくと、ものすごい世界の狭い人生になってしまう気がする

この言葉を読んで、確かに進化するためには異物(価値観が違う人)を受け入れる、異物の世界に触れないと成長しない、そう感じました。

けど、異物ぶっている普通の人、異物なだけで何もない人には気をつけようとも思うのでした。

つまらなく地味な雑用でも心がけ一つで黄金の仕事に変わる

本書では「仕事ができない人=片隅の人を大事にしない人」と書かれています。
それは確かにそう。
どんな人でも平等に、そして無下に扱わない。仕事ができる以前に人として大事なこと。
それと同じくらいに「地味で目立たない仕事(片隅の仕事)」も大事にする。
自分で無駄な仕事だと決めつけているから「無駄な仕事」に思えちゃう。
よく自分の仕事にしないと人に奪われて、誰かに代用されてしまうって言葉を目にします。
そうして目立たない仕事を頑張って、さらに自分の色を付け加えることで、「自分にしかできない仕事」になる可能性を秘めている。
そう思って、一つ一つを丁寧に仕上げていきたいですね。

今までの生き方の集積が君の結果になっているのだ。逆に言えば、今から生き方を変えればいいのである。そうすれば未来も結果も少しずつ変わってくる。

本書で図らずも過去・現在の自分に言われている気がした言葉です。

やる気が起きず、気づけばダラダラ過ごす仕事終わり。
朝まで飲んで、二日酔いで夕方まで動けず、夜になってまた飲みにいくような休日。
だから、今の僕が完成しているんですよね・・。
それはわかっているんだけど、やっぱり「楽」で「今が楽しい」方に逃げてしまう。けど、SNSを見てちゃんと気づいているんですよ。無駄な時間を過ごしていることは。

この文を見たことをきっかけに今、このnoteを書いています。
小さなことの積み重ねからしか、人は変わらないし、変われない。
だから思った時に動いて、それを続けて「習慣」にするように頑張るしかない


見城徹さんのように圧倒的努力はできないかもしれないけど、努力はしないと、これからの人生がもの凄くつまらないものになりそうだから、努力はしないと。
それを感じれただけでも読んで良かったと思える。


そしてまず何より、

走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのを止めるための理由なら大型トラックいっぱい分はあるからだ。その「ほんの少しの理由」を一つ一つ大事に磨き続けることだ。

https://note.com/kazuuumin/n/n761a22d04dfb

とnoteでも書いたように、何事に対してもやる理由なんて少ししかないのかもしれない。
けどやらない理由を探すよりも、「ほんの少しのやる理由」を大事に育てて、自分を形成する一つの柱になるように頑張っていこう!


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