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人を動かすためには尊敬することが大事

本書については、「本 おすすめ ビジネス書」と検索したら必ず上位に出てくる。それだけのイメージでした。
人に動いてもらう前に自分が動いた方がストレスフリーだと思っているタイプです。それに人を動かしたいとも思わないですし。けど、仕事内容もポジションも何も変わっていないけど、興味が湧いて読んでみました。

最初から最後まで当たり前のことが書いてあります。
当たり前のことを”当たり前にできる人”が人を動かせる。これに尽きる。
当たり前のことをできている人は滅多にいない。レアキャラ。これまでの人生で何人と会ったことあるだろうか。


私なりに要約すると、人に対し”尊敬”して接することが大事ということ。

人(他人も家族も一緒)に動いてもらうということは、自分の思い(要望)を叶えてもらうということ。自分目線で話しているだけでは、絶対に相手は動いてくれない。
だから、相手の目線に立って、思いを伝える。自分にプラス方向に動いてもらうために、その人を尊敬して、当たり前のことを当たり前にする。
ざっくりまとめると、そういうこと。

結論、それができない人は人を動かすことは不可能なのではないか、というのが私の感想です。


本書では、人を動かすために大事な「30個の法則」が掲げられています。3分の1を実践できている人は何人いるんだろう。現状できていないことだらけで、出来ていることを探す方が簡単。
そりゃ人から怒られるわけだし、面倒な人だと思われるよね。

本書を見て新しい発見は基本なかった気がする。子供でも知っていること。
「自分がされて嫌なことはしない」とか、道徳的な話。

だから、書かれていることは誰もが『そうでしょうね』って思う内容ばかり。けど、改めて考えるとできていない。感情をコントロールできなかったり、嘘っぽくなって嫌がられたり。

プライベートに仕事。生きていく中で誰かとのコミュニケーションは必要不可欠。その中では自分の意見を伝えることが必要。伝えた結果として、共感してもらえることや、反感を買うことが伴うでしょう。
何かしらで心(感情)が動くから、人は動いてくれる。せっかくなら相手に気持ちよく動いてもらう方が絶対にいいよな。


本書で特にこれはまさにって箇所です。

 人を批判したり、非難したり、小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者でもできる。そして、馬鹿者に限って、それをしたがるものだ。
 理解と寛容は、優れた品性と克己心を備えた人にしてはじめて持ち帰る徳である。

PART1 人を動かす三原則_1 盗人にも五分の理を認める

何かしらで批判や非難、小言を言ったりしていませんか?
ここを見た瞬間、仕事でのことを思い出しました。仕事の最中に、人を馬鹿にした態度をとってしまったことを。
別にマウントを取った所で何も生まれやしないのに。ただ感じ悪く思われて、嫌われて、仕事がやりづらくなるだけなのに。

気に入らない人を倒そうと思うのではなく、味方にしようと思って接する。どうしても合わない人は無視をすればいい。けど、だからって雑に扱っていいわけではないということを肝に銘じないといけない。

人を批判しない、というよりも、人を理解しようとする努力をしていなかったなと気付かされました。


この道は一度しか通らない道。だから、役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう。先へ伸ばしたり忘れたりしないように。この道は二度と通らない道だから

PART1 人を動かす三原則_2 重要感を持たせる

これも前述と通ずるものがある。どれだけ人への対応をガサツにしてんだって話ですね。思い当たる場所がありすぎて悲しくなる。

この部分で真っ先に思いついたのは、友達やお客様との会話です。「一度」という認識がなく、繰り返されることだと、どこかで思ってしまっている。
そこの考え方を切り替え続けることで、これからは丁寧に会話できると考えています。

次に思いつくのは人を批判・論破しようとすること。自分がされるとまず第一に気分が悪い。それは間違いない。自分がやられて嫌なことは人にするな。子供の頃から言われていること。大人になるにつれて忘れてしまうこと。


プライベートは自分の時間だから好き勝手にすればいい。そんなことはない。
どれだけ仕事で成功しようと、仕事はプライベートを充実させるためのもの。仕事をすることが目的化した人の人生は楽しくないだろう。
仕事がライフワークになれば、それはまた別次元の話になるだろうけど。

本書でも、プライベートの自分を変えることで、家族と仲良く、さらには友人にも恵まれたという人が登場しました。
仕事だけと区切らず、プライベートでもリスペクトを持って人と接する。まずは簡単だけど、尊敬すること。それが本書のように成功ための秘訣ではないかと思います。

挨拶から変えていく。覚えているかな?ではなくて、覚えられていなくても挨拶して損はない、そんなマインドで積極的に接していこう。また否定的な意見をぶつけるときも、言い方一つ、伝え方一つで相手の心情は全く異なる。
正論ではどうしようもできないことがあるから、相手のメンツも立てた上で無難な否定の意見を言えるように常に努力しよう。

それと最後に、相手のことを”心から”尊敬するようにする。
上っ面だけでなく、心から尊敬するから説得力が増すことだって多分にあるでしょう。まずは相手のことを心から考えること。それは大事にしていこうと思う。

ただすべてを鵜呑みにするわけではなく、自分に合った人(合う人の幅は拡大することは必須)を尊敬するようにしよう。自分らしさを大事に、ハイブリッドで生きていこう。

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