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ロジカルシンキング⇛ゴールの具体化力

こんにちは。
上場企業でマーケティングの責任者をしているかずたかです。

このnoteでは、私の経験も踏まえて事業会社でのマーケティングに携わる方向けの情報を発信しています。

今日はロジカルシンキングに関して思うことを書いて見たいと思います。

ロジカルな考え方が苦手という方は、社会人の年次に限らず一定数いると思います。

また、マーケティングに携わる人として、ロジカルシンキングは必須のスキルだと思います。

もっとロジカルになりたい!と思っている方は是非参考にしてみてください。


そもそもロジカルシンキングとは?

【ロジカルシンキングとは】
直感や感覚的に物事を捉えるのではなく、筋道を立てて矛盾・破綻がないように論理的に考え、結論を出す思考法です。

https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0031-logicalthinking.html

ロジカルシンキングについて調べると、上記のような定義がありました。

この定義の中で最も重要なのは、「結論を出す思考法である」という点です。

ロジカルシンキングが苦手だという人に「なぜロジカルシンキングが苦手だと思うのですか?」と尋ねると、多くの場合、

「筋道を立てて考えるのが苦手で…」
「考えているうちに何を考えているか分からなくなってしまいます…」

というように、ロジカルシンキングの本来の目的である結論を出すということよりも、考えるプロセスに意識が向きすぎているように感じます。

私はロジカルシンキングが苦手だと思っている方に共通する原因の多くは、その筋道ではなく、ゴールを具体化するのが苦手なだけだと考えています。

ロジカルシンキング=ゴールの具体化力

例えば、

「次の土曜日、渋谷のハチ公前に19時に集合してください。」

と言われたら、

自宅から渋谷まで1時間かかるから、18時には自宅を出よう。準備に1時間かかるから…と、筋道を立てて考えることができます。

しかし、

「今度、渋谷に集合しよう!」

とだけ言われた場合、今度っていつ?渋谷のどこ?という疑問が生じ、筋道を立てることが難しくなります。

仕事におけるコミュニケーションでは、「今度、渋谷に集合しよう!」といった粒度に近い、曖昧な指示や表現で物事が進むことがあります。

そのため、自分でゴールを具体化し、ロジカルに考えられる状態を作ることが重要なのです。

ゴール設定は5W3Hで考える

では、ゴール設定のイメージについて、実務でありうる問いをもとに考えてみましょう。

例えば、上司が、

「もっと効率よくリードを取らないとだめだね」

と言ったとします。この時、

「効率よく…ということは、CPAを下げないと…、成功しているチャネルを絞って…」

など、いきなりHowについて考え始めてしまうようでは、ロジカルに物事を考えられているとは言えません。

抽象的な問いがあった際には、まず5W3Hで考えてみましょう。

5W3Hとは、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Why(なぜ)、What(何を)、How(どのように)、How many(どのくらい)、How much(いくら)の8つの要素です。

これに基づいて、「もっと効率よくリードが取れている状態」を具体化していきます。

5W3Hは、あくまでも具体化するうえでの基準の一つですので、必ずしもすべて当てはめる必要はありません。

重要なのは、この段階でできる限りゴールを具体化し、関係者と認識を揃えることです。

When(いつ):
いつまでにその状態が達成されていればよいのか?

Where(どこで):
どのチャネルか?どの施策か?どの事業か?

Who(誰が):
私か?チームか?事業部か?

Why(なぜ):
コストが見合っていないからか?
今の成績が良いため、さらに拡大するのか?

What(何を):
リードジェネレーションか?
リードナーチャリングか?
顕在リードか?
潜在リードか?

How(どのように):
施策の指定はあるか?
改善のイメージはあるか?

How many(どのくらい):
20%か?
2倍か?

How much(いくら):
CPAはいくらか?

などを考慮しできるだけ具体的に整理し具体化しましょう。

整理をすると以下のように具体的な問に変わります。

「もっと効率よくリードを取らないとだめだね」

「今期中に、顕在層の刈り取りを目的としたチャネルで、契約時のCPAが◯万円以下に抑えられるようにしよう」

ここまで具体化できれば、残りの期間や対象のチャネル、具体的な数値目標が明確になるので、筋道を立てて考えることが容易になるはずです。

こようにロジカルシンキングでは、ゴールをいかに具体化に捉えるかが重要です。

おすすめのトレーニングは「5H3H」「ゼロ秒思考」

最後に、ロジカルに考える力を養うためのおすすめのトレーニングを紹介します。

まず、先ほど説明したとおり、ゴールを具体的にするために「5W3H」のフレームワークを活用することが有効です。

このフレームワークを使うことで、ゴールを明確にし、どのようにアプローチすべきかを論理的に整理できます。

もう一つおすすめしたいのが「ゼロ秒思考」です。

少し前に出版された「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング 赤羽 雄二著」という本で紹介されていた思考方法で、私はすごく参考にさせていただいています。

ゼロ秒思考は、短時間で頭の中を整理し、素早く考えをまとめるための思考法です。

具体的には、A4の紙に1分間で自分の考えを箇条書きにしていくという方法で、瞬時にアイデアを引き出し、ロジカルな思考力を鍛えることができます。

もし、ロジカルシンキングのトレーニングがしたいという方はこのトレーニングを続けることで、頭の中がクリアになり、判断力やアイデアの発想がスムーズになります。

「5W3H」と「ゼロ秒思考」を組み合わせて実践することで、ゴール設定がより具体的になり、筋道を立ててロジカルに物事を考えられるようになるでしょう。

まとめ

ロジカルシンキングは、筋道を立てて物事を論理的に考え、結論を導き出す重要なスキルです。

特にマーケティングの現場では、曖昧な指示や不明確なゴールを具体化する力が求められます。

そのため、5W3Hのフレームワークを活用し、ゴールを明確にすることが効果的です。

さらに、「ゼロ秒思考」のようなトレーニングを取り入れることで、瞬時にアイデアを引き出し、ロジカルに思考を整理する力が鍛えられます。

ロジカルシンキングが苦手
ロジカルシンキングをもっと鍛えたい

という方は、ぜひ参考にしてみてください。




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