TNG -新スタートレックが永遠のスタートレックを生んだ
スタートレックシリーズについては、
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にも書きましたが、この一大サーガは今に至るまで次々と新しいシリーズが作られ続けていて、私もまだ観ていないシリーズすらあります。日本では主な配信元である「パラマウント＋」がサービスを提供していないので、DVDなどのメディアが発売されるか他の配信プラットフォームに来るのを待つしか無いのですけどね。
今回は歴史的に２番めに古い(ここで細かなツッコミはご勘弁)「新スタートレック」を紹介します。タイトルに出るのは”STAR TREK:The New Generation”で、オープニングで語られるいつものセリフでも「新世代の…」と言っています。トレッキーの間では”TNG”と省略されることが多いシリーズです。
最初のドラマシリーズである”TOS”は３シーズンで打ち切られ、その後STARWARSの成功に影響されたのか1979年からは劇場版が制作されたのですが、その期待に応えるほどの興行成績を得ることにはならず、一部からの人気こそ衰えないものの、なかなか苦しい時代でした。そこで制作陣は人心を一新した新シリーズに挑戦することにして登場したのが本シリーズです。
STAR TREK:The New Generation (公式)
新スタートレック
ご本家では1987年から7シーズンに渡って放送されたのですが、日本では深夜放送などで細々と放送されたものの CS放送で大々的に放送されるようになるまではレンタルビデオ屋に通う必要があった気がします(それも一部しか見つからない)。そのため1994年からTNGのメンバーで作られた劇場版映画で知る人が多かったかもしれないです。
新スタートレックのエピソード一覧
主人公である艦長のジャン・リュック・ピカード（ツルッパゲ船長）には、イギリスの舞台俳優だったパトリック・スチュワートが選ばれ、副長ウィリアム・ライカー(ヒゲもじゃ熊さん)はジョナサン・フレイクスが演じました。
新スター・トレック シーズン3
スタートレック生みの親であるジーン・ロッデンベリーは、このシリーズでは「総指揮」という立場に祭り上げられ、最終的には彼の承認が必要ではあるもの、売れるドラマにするために一歩引いた立場から臨んだようです。やはりカークとスポックの印象が強かったのか、最初はなかなか視聴者も増えず、シーズン２に入ったところでかなりの俳優陣の入れ替えも行われたのですが、ゆっくりとファンは増えてきてスタートレック・シリーズの礎を築くことになりました。だだロッデンベリーは、本シリーズ半ばの1991年に70歳で亡くなることになってしまいました。
新スタートレック
個人的には、どこかの深夜放送で見かけたのが最初だとは思うのですが、当時はどうも印象が悪く、宇宙での冒険なのに、ずっとホロデッキで舞台演劇をしていたり、あまりに人間ドラマで、宇宙船に乗ってはいるものの全然SF感を得ることができなかったのです。その後、CSで放送するようになり、少しずつ洗脳？されて来たのは確かなのですが、すべてのシーズンを見直したのは、比較的最近になってからです。
ちゃんと見直すと自分が歳をとった所為もあるとは思いますが、当時は面倒だった人間ドラマが深いことに気が付きます。組織の中での役割と責任であるとか、人間の行動原理みたいなところが描かれていて、ここが単なるSFを超えた所以でもあるのでしょう。もしかしたら TOS 以上に時代を先走っていたかもしれません。アンドロイドであるデータ少佐が追い求める人間性は、いよいよ近づいてきたAIの時代への素晴らしい警告が含まれています。
物語のファンになるには、だいたいにおいて自分を投射できる人物が必要で、私の場合はライカー副長です。ピカード艦長はどうも独りよがりで自分大スキな嫌味な上司にしか見えません^^;。まあ体格とかも関係あるかもしれませんが、きっと現場がスキなんですよ。
このシリーズの半ばからスピンオフシリーズであるDS9が始まり、このシリーズが終わった後は、ボイジャーが引き継ぎました。これらは連続した設定の世界で、一部の登場人物はシリーズを超えて活躍しています。
STAR TREK:THE NEXT GENERATION
数年前から、このピカードのその後を描いたスタートレック・ピカードも作られ、人気を博しています。既に80歳を超えているのですが、その活躍には敬服します。そういえば、パトリックの誕生日を調べたら年も含めて自分の母親とほぼ同じであることを発見しました(母もまだまだ元気です)。生まれ育った国が違うとはいえ、母親と同じ時代を駆け抜けたのかと思うと、ちょっとだけ親近感が深まりました。
ヘッダ画像は、以下のものを使わせていただきました。https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Star_Trek_TNG_logo.svg
Vilnisr - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=16098913による
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