しんラン
有名なフレンチレストランで食事をした。 料理もペアリングのワインも申し分なく美味しかった。 でも何かが少しずれていた。 そのズレは最初は少しだけ気になっただけだったけど、時間が進むにつれて違和感へと変わっていった。 接客態度がそれほど悪かった訳でもない。 でもその違和感は、本当のプロの接客を知ってしまった僕には、どうしても それはお客を本当にもてなす心。 お客さんに本当に楽しんでもらいたいという心。 それはどんな仕事にも共通する、当たり前のことのはずだ。 でもいつ
"君のお金は誰のため" という本を読んだ。 まとめるとお金とは、 1. お金自体には価値はない 2. お金で解決できる問題はない 3. 皆んなでお金を貯めても意味は無い とのこと。 近頃お金を稼いだり、増やしたりすることに関しての話題が多いけど、お金は幸せになる手段ではない。 もちろんお金は大切である。 お金で不幸になる要素は減らせる。でも幸せの手段ではない。 もっと言えば、お金を稼ぐより、使うほうが難しい。 Die with zero 僕の座右の銘は、 "お金よ
どうやら僕はついているらしい。 とてつもない困難の中に住んでいる住人なのに、時折暖かい言葉をかけてくれる人に出会えるのは、まさに捨てる神あれば、拾う神ありだ。 その方はとてもワインに詳しい。 一緒に食事をしてもらうたびに、ワインについていろいろ教えてくれる。 ペアリングもその一つだ。 ご存知の方も多いのだろうけど、僕は知らなかった。料理に合わせてソムリエの方が、ワインを選んでくれるシステム。 それは単に美味しいばかりでは無い。 何故この料理に、このワインを選んだのかとか
いくら美味しい食事だって、一人で食べれば味気ないし、どこか素敵な風景にであってもその感動を伝える人がなければつまらない。 結局のところ、自分の存在は自分で認識することではなく、誰かから見た、誰かに感じてもらえる自分なのだ。 だから、何を食べるより、誰と食べるか、どこに行くかより、誰と行くか。 誰か大事な人と過ごす時間こそ、かけがえのないもの、何にも代え難いもの。 そう感じる今日この頃。 時間は限られていて、不可逆であるけれど、思い出は永遠。
人に優しくありたいと思う。 困っている人がいたら迷わず手を差し伸べる人でありたいと思う。 いつも笑顔を絶やさない人でありたい。 いつも人を癒せる人でありたい。 もし僕に、平和と余裕があったら僕はきっとそのような人になれるだろう。 たぶんね。 でも、本当の僕は、今のようにいつも仕事に追われ、先の見えない恐怖と闘い、言われのない批判を浴び、心の余裕がない時にこそ現れる。 試されているのだ。 だから、今日も笑顔だ。 ニコッと笑顔だ。 笑顔に勝る兵器は無いのだ。
ドイツの宗教家マルチン•ルターの言葉だそうです。
役所広司さんがアカデミー賞主演男優賞を受賞したからではないけど、二週連続でPerfect daysを鑑賞。 役所広司、いい役者さんです。 脇役の女の子や榎本さん、石川さゆりさんもとても良い。あと、毎日お弁当を食べるOLの人。 また、なんといっても最後に登場する三浦友和さんが秀逸。 "影って重なると濃くなるんですかねー?" また、平山(役所広司)は姪の女の子にこう言う。 "この世界は、本当はたくさんの世界がある。それは繋がっているように見えても繋がっていない世界がある"
テレビ番組、おもうまい店に出てくるスーパーエキサイトの田中社長の言葉。 (値引きして)損について聞かれると… (テレビディレクター)本当の損は見つかる見つかりました? (店主)わかったよ。本当の損は、 やりたいことがやれないこと。 また一つ勇気をいただきました。
一人暮らしをしていて、外食やお弁当ばかり食べる生活が続くと、野菜を食べなきゃという謎の強迫観念に襲われる。 野菜を食べる🟰健康的 という相関図です。 まあ実際のところそうなのでしょうけど、僕の中でサラダってメインディッシュではないですし、それほど美味しいから毎日でも食べたいわーと思うような代物でもないです。 あの時食べたサラダはおいしかったなーと思い返すほどのサラダに出会ったこともありません。 だからサラダを食べるというのは食べる楽しみというよりは、食べる作業に近い
Perfect daysという映画を観た。 ドイツと日本の合作で役所広司さん主演 まとめてみると、Perfect daysとはこのような事だ。 仕事 - 一人でできるルーチンワーク仕事であること。 - 仕事に手を抜かず、誇りを持っている事 好きな趣味がある事 - カセットテープで古いアメリカの曲を聴く事 - 古本屋で一冊100〜200円の小説を買って読む事 - 木漏れ日の写真を毎日撮る事 ささやかな事で喜べること。 - 朝の太陽 - 仕事始めの一杯の缶コーヒー - 公
インプットでいくら感動してもその人は輝かない。 http://kajikenblog.com/?p=3347 このブログを時々読んでおかないと忘れがちなこと。 僕も大好きな、旅行に行くこと、美味しい料理を食べること、感動する映画を観ること等々… それらは乱暴に言ってしまえば、お金を払えば、誰にでも出来ること。 では、僕は何をアウトプットしているのか… 仕事もアウトプットの一つだろう。 僕はかつてドイツに暮らしていた頃から10年以上ブログを書いていた。 http
山歩きは良い。とても良い。 山登りではない、山歩き。 2時間もあれば登って、尾根を歩いて、降りれるくらいの里山が良い。 木漏れ日溢れる深い茂みの山路を歩くことは何よりデトックス。 たまにすれ違うハイカーと必ず交わすご挨拶も気持ち良い。たまに今日は暑いですねーとか、軽く会話も交わす。 今日は若いカップル2組と、老夫婦が1組。 若いカップルの1組は、女の子の方が慣れてないらしく、かなりしんどく不満そうで男性が優しく宥めている。微笑ましい。 もう一つのカップルは、まだ友
「ランナーになってくれませんか?と誰かに頼まれて走り始めたわけではない」 村上春樹さんの言葉だ。 今年も多くのトレイルランの大会にエントリーする。 年々体力も落ちてしんどくなるけどこれだけはやめられない。 むしろ、走ることができる健康のありがたみを年々感じる。 なぜ人は走るのか? この設問にはきっと誰もがうまく答えられないだろう思う。 決して楽しい行為では無いし、むしろ苦しみばかりだし、達成感だって最初の一、二回ぐらいで、後は達成感というより、自分に課した宿題をやり
火曜日にして、もうふらふらである。 何故なら、このところ週末も仕事しているし、今日もクライアントに大切なデモが午前と午後とあり、その準備と本番でで気持ちも張り詰めていたからだ。 今日そのデモがどうにか終わった。 これからさらにプレッシャーのかかるイベントが幾つも控えているにせよ、少なくともその一つは終わったのだ。 デモが終わって、クライアントの方から励ましの言葉をいただいた。 世の中には一定数の悪がある。 いや、悪ならいっそわかりやすいのだけど、悪とさえ言えない不条理が
村上春樹に会いに行く。 僕が村上春樹の熱狂的なファンだったのはおそらくまだ村上さんがデビューして間もない頃だった。 今までたぶん翻訳を除くすべての小説やエッセイを読んできたけど、近年の作品はあの頃の熱狂とはまた違う穏やかな感覚で読んでいる。 それでも時々、昔の作品を読み返して(あるいはそれは昔のエルトンジョンの曲を聞くみたいに)あの頃の、感覚を味わうことだってできる。 そしてついに僕は、長い月日を超えて生の村上春樹さんにお会いすることになる。 たまたま東京にいて、た
人生とは、忙しく何かを計画しているとき起きてしまう別の出来事のこと Life is what happens while you are busy making other plans. ジョン・レノンの言葉(歌詞?)だそうだ。 なるほど、僕が今遭遇している出来事は、およそ僕の計画には無かった。 本当に他のみんなもそうなのだろうか? 僕にはどうにもそう思えない。被害妄想なのかしら? 物事が計画通り進まないのは、あえて言うなら計画を立てている人に起こることで、計画を