熊野古道伊勢路を歩くday1#4
赤福には、定番の赤福だけでなく赤福ぜんざいなど色々なメニューがある。しかし疲れた身体には定番の赤福餅を食べておきたい。
僕は赤福が好きで、結構な頻度で食べているが、飽きない味だ。
赤福を食べて一息付いたら再スタートだ。今日のゴールと決めた多気郡玉城町の田丸までは、距離で言うと1/3程度しか進んでいない。
まだまだ先は長い。
外宮から度会橋方向に進むが、普段車で走る県道37号線に沿っていくのではなく、一本入り込んだ道を歩いていく。
途中、すじかい橋を越えていく。
このすじかい橋は。現在は川はなく欄干だけが残っているが、かつては伊勢街道,伊勢本街道,熊野街道が交わり、各地から来る人がここで落ち合ったと言う、交通の要の場所だそうだ。
いつ頃までは知らないが、東京日本橋からここ伊勢すぢかい橋までの距離を、東京〜伊勢間の距離としていたらしい。
すぢかい橋を抜けると、今時珍しい魚屋や八百屋などが並ぶ商店街を抜けて進む。
目の前に大きな堤防が見えてきた。宮川だ。
昔、熊野古道伊勢路を歩く人たちは、この辺りにある柳の渡しに乗って川を渡っていた。
当然だが、今は渡し船がないので近くにある渡会橋を歩いていく。
この宮川の堤防は、桜並木が続いている。春になると、満開の桜が地域の人たちをはじめ多くの人たちの目を癒してくれる。
また、夏には伊勢神宮奉納花火大会が行われて、毎年たくさんの人が集まってくる。
全長400mほどの長い橋を渡り、再び左手方面に歩き続ける。
この辺りからまたまた古い町並みが続く。
旧街道の雰囲気を味わいながら、道なりに進むと道標が出てきた。
「新宮まで162km」
この道標が、これから僕を応援してくれる。
遠くに伊勢三山と呼ばれる堀坂山、白猪山、局が岳が見えるそうだが、多くの山から三山だけを見分けるのことは、僕にはできなかった。
天気予報では、前日は一日中雨。夜明け前に雨は上がり、晴天に恵まれる。と言う事なので、熊野古道ウォークを1日ずらして今日にした。
疲れのせいもあってか、下向き加減で歩いていたので気が付かなかったが、気がつけば空は変な雲で覆われていた。
城田団地あたりから風に流れて雨粒が当たりはじめた。やばい。雨かな?と思ったら矢先に雨粒が増えてきた。
完全に予想外だった。カッパも傘も持たずに家を出ていた。まさか雨が降るなんて。
幸いまだ小粒の雨だ。けど、じわじわと道路が黒く色濃く変わってくる。
コンビニに避難するか。強行して歩き続けるか。
体調と相談しながら決断に迫られていた。
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