観劇日記【CHESS】

20211030-31　近鉄アート館

とにかく役者さんが動く動く
あの八百屋舞台で
跳ぶ
跳ねる
走りまくる

どうか怪我されませんように
そんな気持ちでいたのだけれど
始まったら一瞬でもっていかれた

えん魔さまのギター生演奏
謹次さんのベース
そして
キレッキレのオープニングダンス

白と黒の世界へ一瞬でダイブ

冒頭の軍唱の迫力

見得を切る役者さんたちのかっこよさと美しさ

始まった！！

印象に残ってるシーンはいっぱいある

モナリザ対ツンドラ
クイーン同士、一騎討ち

愛する王を守るために命をかけるモナリザ
愛を知らずとも王のためなら死ねるというツンドラ

美しくて儚い
弱くて強い

この二人に限らず
他の駒たちもしかり

ルークの二人
トリガー対アロウ

「同じ色なら並んで歩けた」
「次の戦争でまた会おう」
「承知」

相打ち

この
潔さとかっこよさよ

セイレーン「サクリファイス」

本当はオーロラが見たかったジャンク

闘うことに疑問を抱いた最強ナイトのチェス

あげだしたらキリがない
他にもいっぱい魅力的なキャラがいる
同じ駒でも色でキャラが全然違う
おもしろい

ただの捨て駒だとしても
それぞれの生き方があり死に方がある

それが運命だとしても
抗ってみせる

与えられた運命なんて
「めんどくせぇ」

生きるとは闘うこと
闘うとは生きること

公演40日前に病に倒れたえん魔さま
死を考え生を考えたという

そんな中で出来上がったこの舞台

役者さん、スタッフさん
この舞台にかかわった方々の熱い想いが
びしびし伝わってきた

この舞台を世に送り出してくれた事に感謝

あわさまいわく
奇跡ではなくみんなががんばったから
その通りだと思う

チェスという盤上は
この世界の縮図

「チェス」は
自分の中に存在する
生きるための闘い

自分らしくどう生きていくか
駒は駒なりに意地がある
想いがある
気持ちがある

決して捨て駒にはならない

世界がある限り
闘いは続く

闘いがある限り
世界は続く

闘うことは苦しい
生きることは苦しい

でも

その役目を全うした時
笑って死ねるように精一杯生きよう

泣いたり笑ったり怒ったり楽しんだり
傷つくこともあるだろう
立ち上がれないほどの痛みもあるだろう

でも
今を大切に
大事な人を守る
自分も守られてると感じられる
そんな世界で生きていたい

今もどこかで彼らが闘っている
生きるために
生き続けるために