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CONTAX S2

初めて買ったフィルム一眼レフカメラはCONTAX S2でした。コンタックス?ペンタックスなら聞いたことあるけれど、、。みたいな印象を持つ方もいると思う。事実私もそうでした。ペンタックスのまがいものか!みたいに。そんなことは無いし、写りも全然違うぞと今の自分から昔の自分を叱りたい。

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コンタックスで使えるレンズの中にはツァイスのものがある。その中でも50mm/f1.4プラナーと呼ばれるものがあり、これが標準レンズの帝王と呼ばれている。ぴったりピントがあった時の解像度の高さと、ちょっと色気のある写りは、帝王の名前にふさわしいものだと思う。

ツァイスのレンズは空気をも写すという言葉に惹かれて、コンタックスいいなあと思っていた私は、どうやらコンタックス専門店があるらしいという情報を聞いて高田馬場に行ってみた。

当初狙っていたのはAriaという一番人気のもの。ボディが軽い・プログラムモードでさっと撮りやすい・かわいいと、デジタルからフィルムを始めるきっかけのカメラとして、また雑誌とか有名人が使ってるのも後押しして、とっても手が出せないお値段になっていた。

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店員さんにあれこれ聞いてもらって、これはどう?と勧めてもらったのが、S2だった。ごついし重い。あとかわいくない。けど、フルマニュアルだからパーツがある限り修理出来るよと長い目で考えた時にどれほど良いかを説明していただいて、買うことを決意。後日購入しました。

買ったばかりのカメラで友人を撮ったら、今でも褒めてくれるくらい印象的なものが撮れた。悩んで悩んで買ってよかった。

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そんなこんなで使い続けていたけれど、やっぱりごつくて重いと普段持ち歩かなくなってしまう。空気を写すという部分に惚れ込んだのに、そういう理由で手放してしまう情けなさ。どれだけお気に入りの道具でも、使う機会が減ってしまうとお気に入りの言葉が薄れていき、日常で使いやすいものに徐々に移行していく。

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撮った枚数は一番少ないけれど、このカメラで撮った人物の写真は今でもお気に入りです。露出やシャッタースピードの計算などがむしゃらに撮っていた記憶が乗っかるから余計に思えるのかもしれません。いつかコンタックス645にチャレンジしてみたい。中判カメラになるのだけどこれもゴツい。

今度はしっかりと、掴んだものを離さないようにしたい。

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(ヘッダーは葛西から見た夢の国、うん、すごくわからない。)



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